夫がチャイルドシート確認せず→急ブレーキで4歳が大ケガ 妻の嘆き「自分の子さえも他人ごと…病院にも連れて行かないなんて」

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2024年02月14日 07:50  まいどなニュース

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子どもにつけてと言っただけで、夫が確認しなかったばかりに。写真はイメージです(kimi/stock.adobe.com)

わが子の登園を託した夫から、シートベルトの確認ミスで「子どもが車中でケガをした」という知らせを受けた母親(A子さん)。「事故などのニュースは見ていても、結局は他人事なんです!」と怒り心頭。

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「子どもに関わる人全員、命を預かっていることを自覚して欲しい」と注意を呼びかけるA子さんに、事故の経緯と背景を伺いました。

シートベルトのロックを確認せず、顔じゅう血だらけ

トラブルが発生したのは、A子さんの夫と子どもが車で移動中のことでした。「子どもに、乗車後“シートベルトして”と言ったきりで、夫はロックできているのかどうか確認していなかったようです。コミュニケーションできるとは言え、まだ4歳ですよ!そこは、親が再度チェックしないといけないでしょう!夫は以前から、子どものシートベルト着用に対して緩いところがあり、“何かあってからでは遅いんだよ”と口を酸っぱくしていたんですけど…」。

急ブレーキをかけたために、後部座席に座っていた子どもが吹っ飛ぶ事態に。子どもの前にある座席の背面に設置していたフック型の荷物掛けで顔と歯を損傷。直後は出血し、傷や痣だらけ。

夫からの連絡があった時、A子さんは勤務中。ゾッとして、時が止まったような感覚に陥りました。「病院に連れて行かず、登園させた」という言葉を受け、急いで保育園へ迎えに行き、病院へ。「大泣きしたそうで、本当に痛々しかったです。目の下1cmくらいのとこに痣もあって、下手したら失明してたんじゃないか?と思います」。

事故直後から数回通院し、ケガの状態などの経過観察を行い、現在は治癒に向かっているとのこと。ひとまず、ホッと胸をなでおろしています。

今後はまた同じことが起きないためにも、シートベルト着用はもちろんですが、注意したほうがいいとA子さんが実感したのが以下の4つです。

●ジュニアシートの適応年齢になっていても、シートベルトだけで支えるタイプのものは大きくなってからのほうが安全
●シートベルトがちゃんとロックされているか引っ張って確認する
●子どもの前にある座席の背面にはフック型の荷物掛けを設置しない方が安全
●分厚い上着を着たままシートに乗せない

警察庁の着座状況の調査(※1)によると、乳児の頃は正しく着座させている人は50.7%でしたが、幼児になると40%。それ以外は、ハーネスの締め付けが不適正であったり、よじれ・ねじれていたりするなどミスユースされているという結果が出ています。

正しく座らせなかった場合には、交通事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離してしまったり、幼児がチャイルドシートから飛び出してしまうなど、チャイルドシート本来の機能が発揮できません。適切に使用していない場合は致死率が4.6倍になってしまうことを、しっかり胸に留めて乗車を。

不安の原因は「一緒にいても、同じ空間にいるだけ」

夫に対しては「反省して憔悴していますが、許せない気持ちがふとした時にあふれ出てきます」。ただ、夫と相談しているのは、車だけではありません。日頃からニュース報道を通じて「窓際やベランダに踏み台になるようなものを置かない」「タバコや薬、アルコール、電池などは子供の手の届く場所に置かない」など、子どもにとって危険と考えられることを夫婦間で共有してきたそうです。

「SNSで出回る実際の小児の事故の概要(傷害速報)などもシェアして、危機管理意識を高めていました」。そのような情報を目にした時も、「夫は“何したらこんな事故になるんだよ!”と言ってましたね。めちゃくちゃ他人事だったんだなぁと思います」と振り返ります。

夫に子どもを託すのは常に不安を感じていたとのことですが、その理由を「一緒の空間にいても、それは本当に同じ空間にいるだけなんです。夫は家事をするかスマホに集中しているかという状態。子どもが何をしていて、それにはどんな危険性があるのか、そこに目が向いていないなぁと。常にアンテナを張って先回りして考えることができないのです」。「一生反省していて欲しい」と言います。

消費者庁消費者安全課の『子どもの事故防止調査事業概要』(注3)では事故に関連する知識の習得、事故防止の対策を実施している割合は、「父親に比べ母親の方が総じて高い」とし、0歳児を育てる父親・母親への「日常的な事故発生のリスクを気にしている割合」アンケートの結果でも全体として母親の回答割合が父親のそれを上回っています。今回の場合のチャイルドシートについても、男性と女性と比べると男性の方が利用率が少ないという結果でした。

SNSでは、「夫は基本自分視点。子どもと出かけると、何したらそうなるのか謎な怪我ばかりしてくる」「わたしもお母さんのせいで怪我したことはないけど、お父さんのせいで怪我したことは山ほど」「なんでちゃんとすれば良いだけのことをやらないのか?」「自覚がない人って事が起きてもその時だけの事として、すぐ忘れそう」「父親が〜と責めたくないけど、“それぐらい大丈夫”“心配しすぎ”という男性多すぎ」などの声が続出しています。

また、「義母(子どもにとっては祖母)が子どもをチャイルドシートに乗せるなんてかわいそうって言う」「祖父が子どもを外に連れていって、子どもが一時行方不明になった」と両親・義両親がトラブルのもとということも。「まさか、ニュースのようなことは起こらない」と過信せず、子どもの命を守る役割を担っていることを肝に銘じて欲しいと思います。

(注1)警察庁「チャイルドシート使用状況全国調査結果」令和5年度より
(注3)消費者庁消費者安全課「子どもの事故防止調査事業概要」平成30年7月6日分

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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  • ニュースにならないだけで、こんな事故は山程ある。殆どが親の不注意。親を責めるなんて�फ�á��ܤ��と喚く阿呆ほどそうだろうね。
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