「うそは許しません!」は逆効果 子どもの“うそ”は軽く流して

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2024年02月19日 08:00  ORICON NEWS

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子どもの「うそ」聞き流して
 子育て世代に寄り添うSNS投稿が注目を集めている教育評論家の親野智可等氏が、親から子どもへの声かけをテーマに執筆した書籍『ちょっとしたひと言が、子どもを伸ばす・傷つける 親の言葉100』(グラフィック社刊)を発売した。親の「イライラ」から出る言葉、「つい」使ってしまう言葉をもとに、子どもへの“伝わり方”を解説した内容で、現役小学校教師時代から40年以上も親と向き合ってきた著者だから生まれた、言葉のメソッドが満載となっている。同書から、子どもが「うそ」をついたときの対処法について解説したポイントを、一部抜粋・編集して紹介する。

【画像】「ぼくはダメな子なの?」と感じた親の言葉

■子どもはうそをつく生きもの。うそは軽く流すほうがお互いのため

 子どもにうそをつかれたとき「うそは許しません!」と大袈裟にとらえて叱ってしまうのは逆効果です。子どものうそは自分を守るため。あまり深刻に考えすぎると親子関係が悪くなる原因になります。

 子どもは大人と違って問題を解決できるための経験も能力もありません。だから子どもはついついうそをついてしまうのです。洋の東西を問わず、子どもはうそをつく生きものです。パパもママも小さいときはうそをついていたはずです。

 しかし、親は子どものうそが許せません。子どものうちに正直にしなくてはと思っているからです。ちいさなうそも謝るまで問い詰めたり、うそを暴こうしたり。しかし、こういった親のもとで育った子は、結果巧みにうそをつくようになるので、逆効果。

 自分を守るためについたうそを必要以上に責められると、親に対しても不信感を抱いてしまいます。

 叱られるからうそをつく。

 うそをつくのは、本当のことを言うと叱られると感じているから。つまり日々の親子関係が大事。日頃から親が子どもに寛大で共感的な接し方をしていれば、子どももうそをつく必要がなくなります。

 これも同じです。
・「うそはつかないで!」と必要以上にうそをとがめる。
・「うそつきな子は嫌い!」

■親野智可等(おやのちから)
教育評論家。本名・杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について書籍・ネット・新聞・テレビなどで具体的に提案。最近では、子育て世代に寄り添ったSNS投稿が話題。「ハッとした」「泣けた」など、多くの支持を得ており、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。著書多数。人気マンガ『ドラゴン桜』(講談社)の指南役でもある。

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  • 内容にもよるよね。方便もあるし。
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