慢性白血病で虹の橋を渡った愛犬、バディのような関係性は変わらず…「毎日ありがとう」今も声をかける

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2024年02月20日 16:10  ORICON NEWS

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病状が急変しても外に出たがり、飼い主さんとの散歩の時間を大切にしていたエースくん
 優しい笑顔で、飼い主さんを見つめるゴールデンレトリバー。版画家として活躍する石川真衣さん(@ishikawamai)と暮らす犬・エースくんは、同じく一緒に暮らすアヒルのヨバンくんと凸凹の関係性でSNSで人気を博していました。ボールキャッチが下手だったり、短気なヨバンくんに理不尽に怒られてしまったりと、なんとも愛らしい性格。「ケンカが起こっても、最後はいつも許してくれる優しいわんこでした」と石川さんは振り返ります。エースくんは慢性白血病と膵臓がんを患い昨年6月に虹の橋を渡りましたが、今あらためて愛犬と過ごした時間をどのように感じているのか、石川さんに話を聞きました。

【写真】理不尽すぎ? アヒルにいきなり怒られて挙動がおかしくなるエースくん

■まるで人のような個性「多くの人が優しく肯定してくれてとても嬉しかったです!」

 エースくんとの出会いは、石川さんが24歳の時。そこから10年もの時間を一緒に過ごしたと言います。現在は版画家として大学で教鞭をとったり、人気アニメとのコラボや個展の開催まで活躍の幅を広げている石川さんですが、大学を卒業したての頃は心細さを感じ思い悩むことも。「エースが居てくれたから孤独を感じず版画を頑張れました」と話します。

 海に行って波を眺めたり、軽井沢でアイスクリームを食べたり、流星群を見に夜中の公園へ行ったり、お花見ピクニック、花火大会、バーベキューなど、エースくんとの思い出があふれるように蘇るそうです。

「一緒に遊んだなかで、特に今でもよく思い出すのが、小さいぬいぐるみです。エースくんはぬいぐるみが好きでした。大きなぬいぐるみより、小さいぬいぐるみの方が好きで、よく両手の間に挟んで抱きしめるように一緒に寝ていました。エースが喜ぶと思って私が大きなぬいぐるみをクレーンゲームで取って渡しても、興味を持つのは当日だけ(笑)。毎日大切にしてるのは小さいぬいぐるみでした。エースくんの優しい性格があらわれていて大好きなのでよく思い出します」(石川さん、以下同)

 Xでは、アヒルのヨバンくんと一緒に庭を探索するエースくんが、ボールキャッチに挑む姿も。ゆるやかに投げられたボールも一発キャッチができず、顔や身体にボールが当たっても嬉しそうな様子に「下手くそなところが愛おしい」「犬だからって、できるわけじゃないよね」「楽しそうだからいい」と反響コメントが集まりました。

「パピーの頃からキャッチが苦手で、木の棒・ボール・おやつなどを私がキャッチしやすいように優しく投げても、いつも頭や胸に当たって落ちてしまいました。エースくんは泳ぎも、走りも、ボール遊びも苦手で、どちらかというとインドアな性格です。こんなゴールデンレトリバーもいるんだな、人間と同じだな、と思っていました。そんなエースくんの個性を多くの人が優しく肯定してくれてとても嬉しかったです!」

■亡くなった今も後悔の日々「いちばん近くで私を支えてくれていた」

 一昨年に手術を経験し、病状は1年ほど前から知らされていたと言いますが、症状が急変したのは亡くなる1ヵ月前のことでした。貧血で立ち上がれず、少し目を離すと血が止まらない状態に。ごはんを食べられなくなっても、複数回に分けて、石川さんの手から直接与えるなど工夫。懸命に食べて、動こうとしたエースくん。亡くなる数日前まで、エースくんの大好きなルーティンである朝・夜2回の散歩、お庭遊びは欠かさなかったと言います。

「亡くなる1年前からもう長くないと分かっていて、出来る限りのことをしましたがもうだめでした。24歳から35歳までの間、環境が変わった時も仕事が辛かった時も、いちばん近くで私のことを支えてくれていたので、ついこの間まで背骨を抜かれた気分でした。今でも後悔の毎日ですが、最近は少しずつ楽しかったエピソードも思い出せるようになりました」

 「仕事やプライベートで辛い時はいつもエースくんが心配してくれて励ましてくれて、甘えさせてくれたから頑張ってこれました」と石川さん。

「エースがいなくなったら私はどうなっちゃうんだろうと不安でしたけど、今は日常の中で少しでも幸せを見つけると『これはエースからのプレゼントだ』と思うことでエースくんの存在を身近に感じています。以前と同じように、今も毎日ありがとうとエースに声をかけています」

 お互いを想い合うバディのような関係性だった、石川さんとエースくん。エースくんを安心させるため「やるべきことをやる」と日々創作に向き合う石川さんに今も寄り添うように見守ってくれているのではないでしょうか。

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  • 19歳まで生きたシェルティの『ラナ』。亡くなってから13年経つけど。毎朝起きたら写真に手を合わせます。毒親の両親より、家族らしい家族でしたから。
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