ペンギンが、くちばしで長靴を掴んでバシバシ「可愛い〜♡」いえいえ、これ怒ってるんですって…なぜ?飼育員に聞いた

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2024年02月22日 16:30  まいどなニュース

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長靴をくわえて脚を叩き続けるガンくん ※イマイケルさんのX動画より抜粋

「ペンギンだけは怒らせるな。こうなるぞ」

【動画】一見、可愛いけど、すごい力なんですよ…ペンギンに怒られる飼育員さん

元水族館飼育員であり、現在はペンギンの魅力を広めるため“劇団ペンターズ”として活動を行っているイマイケルさん(@Gekidan_penters)。この度、X(旧Twitter)に投稿した動画が、10万近くのいいねが付き話題となりました。

動画に登場するのは、“ガンくん”という3歳のケープペンギンのオス。くちばしでイマイケルさんの長靴をくわえ、両腕でべしべしと脚を叩き続けます。

その力はとても強く、成人男性でも振りほどけないほど。イマイケルさんが「痛い!」「はなして!」と叫んだり、頭や背中を撫でてなだめようとしても、いっこうにやめません。

とうとう、長靴を捨てて逃げることになったイマイケルさん。ですが、今度はガンくんだけでなく、周囲のペンギンたちからも追いかけられてしまいます。

ほのぼのとしたイメージがあるペンギン。ですが、実は、こんな凶暴な一面もあるのですね。ところが、動画を観たXユーザーからはこんな感想が。

「怒ってるんだろうけど、ずっと離れないの可愛い」
「ぺんぺんしてて可愛い」
「かなり羨ましいと思うんですが…」
「僕もペンギンにペンペンされたい!」

当事者からすると怖い体験でも、はたから見ると、やはりほのぼのと楽しい風景に見えてしまうようです。

夫としての責任感ゆえの行動だった

それにしても、なぜガンくんはこんなにも怒っていたのでしょう。

「このとき、ガンくんのペアである“ペンちゃん(メス)”が、近日中に卵を産む可能性が高かったのです。それで、ガンくんは巣と嫁を守らなければと警戒心が高まっていたのです」(イマイケルさん)

ガンくんには夫としての責任感が芽生えているといいます。人間である我々にも共感できる思いですね。ところが――。

「妻のペンちゃんは甘えたがりで、私のもとに『触って〜』ってくるんですよ。そんなん来られたら、可愛いのでこちらも触ってしまうわけですね。それで夫のガンくんは怒っていたんだと思います」(イマイケルさん)

どうやら、イマイケルさんはガンくんに、家族の平和を脅かす敵だと思われてしまったようです。イマイケルさんは飼い主として、ガンくんとペンちゃんどちらの気持ちも理解できるがゆえ、どうしようもなく、ただガンくんにはたかれ続けてしまう羽目になってしまったのでした。

可愛くも凶暴…気分屋で予測できないからこそ可愛い

イマイケルさんに、さらに話をお聞きしました。

――具体的にペンギンのどのような部分が怖いでしょうか?

イマイケルさん:見た目以上にチカラがあることが怖い部分だと思います。ペンギンは水中で高速移動するために翼を進化させた動物です。そのため翼の強さは非常に強いです。ガンくんはケープペンギンという中型サイズのペンギンですが、叩かれるとアザができたり、当たり所が悪ければ(指など)骨も折れます。さらに、身体が大きなコウテイペンギンやキングペンギンなどであれば、足の骨も折れます!

――動画では、「やめて」といってもガンくんが攻撃を止めてくれなかったり、最後に集団で追いかけられたり、といった様子も映されていますが、ペンギンには執念深い一面もあったりするのでしょうか?

イマイケルさん:執念というよりは、感情に正直というイメージがあります。怒りが収まったり、状況が打開されるまで攻撃行動をやめないこともありますが、これもきっとそのときの気分なんだと思います。

最後に皆で追いかけられたのは、実は“集団行動”という行動パターンで、ガンくんと一緒に追いかけてきただけと思います。助けてくれたらいいのに、あの状況でもほかのペンギンたちは甘えてきたりしています…(笑)。

――ペンギンを怒らせないようにするには、どのようなことが大切ですか?

イマイケルさん:ペンギンの気分に合わせて付き合っていくことです。行動や表情、生態などからペンギンの状況を理解し、干渉するタイミングに気をつければ大丈夫です。といっても、急に怒ったりするので結局こうなっているのですが(笑)。気分屋だからこそ合わせてあげることが大切と思います。

――逆にペンギンの魅力、可愛いところについても教えてください!

イマイケルさん:予測できないこと。これこそペンギンの魅力だと思っています!想像以上にチカラが強かったり、意外とデリケートだったり、ぼーっとしているように見えてしっかりこっちを見ていたりするところが最高に可愛く、そして魅力的です!

  ◇  ◇

約10年間、飼育員として働くなかでペンギンの魅力を知ったというイマイケルさん。

現在、絶滅の危機に瀕しているペンギンを「好きになって、好きになったから知って、知ったから守る」。そのような想いをもち、活動されているといいます。

「今後はSNSでの発信、保育園・小学校でのレクチャーやレクリエーション、様々なイベントなどを通じて、ペンギンたちを1人でも多くの方に好きになってもらえるよう取り組んでいきます。また、ペンギンたちが少しでも長く幸せに生きることができるよう、技術や調査研究などの活動も行っていきます。ぜひ私たち劇団ペンターズの応援をお願いいたします!!」(イマイケルさん)

今回のX動画は、ご自身のYouTubeチャンネルでも、フルバージョンにて公開されています。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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