Microsoftと提携発表のMistral AI、LLM「Large」とAIチャット「Chat」の提供開始

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2024年02月27日 11:01  ITmedia NEWS

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LLMの理解力ベンチマーク結果(画像:Mistral AI)

 仏新興企業のMistral AIは2月26日(現地時間)、LLMの「Mistral Large」とAIチャットツールの「Mistral Chat」の提供開始を発表した。同社のプラットフォームと並行して同日提携を発表した米MicrosoftのAzureプラットフォームでも利用可能だ。


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LLM「Mistral Large」


 Mistral Largeは、「最高レベルの推論能力」を持つテキスト生成モデル。テキストの理解、変換、コード生成などの多言語推論タスクに利用可能だ。同社によると、一般的なベンチマークであるMMLU(Massive Multitask Language Understanding)で、米OpenAIの「GPT-4」に次ぐパフォーマンスを見せたという。


 数学推論のベンチマーク「GSM8K maj@8」では、米Googleの「Gemini Pro 1.0」が86.5%のところ、91.21%だった。


 今のところ使える言語は英、仏、独、伊、スペイン語のみで、「文法や文化的背景を理解」しているという。コンテキストウィンドウは3万2000トークン(OpenAIのGPT-4 Turboは12万8000トークン)。


 Mistral AIは、Largeに加えてより手頃な「Small」もリリースする。RAGの有効化と関数呼び出しではLargeに引けを取らないという。


Mistral Chat


 Mistral Chatは、同社のモデルで何を構築でき、ビジネス環境に何を展開できるのかを示すβ版として公開する会話アシスタント。対応言語はLargeと同じ5カ国語。Webページからサインアップすればβユーザーになれる。


 Chatのモデレーションの設定は、Largeで行った。なお、Chatは現在まだネットにアクセスできないようにしてあるため、回答は不正確だったり情報が古い可能性があるとMistral AIは説明している。


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