馬場咲希、“父不在”の渡米に不安吐露 18歳単身での世界挑戦に決意新た「そろそろ大人になる年かな」

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2024年02月27日 11:52  ORICON NEWS

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“父不在”の渡米に不安を吐露した馬場咲希 (C)ORICON NewS inc.
 プロゴルファーの馬場咲希選手(18)が27日、サントリーホールディングスとの専属契約を発表。同日、都内で記者発表会を行い、今後の展望を語った。

【写真】宮里藍から花束を受け取り、満面の笑顔の馬場咲希

 馬場は、サントリーのスポーツ事業推進部長・富岡正樹氏から手渡されたキャップを被ると、決意の笑み。「このたび、サントリー様と所属契約をさせていただくこととなりました。馬場咲希です」と、契約後初のあいさつにはにかんだ。そして「尊敬する、宮里藍プロ、渋野日向子ブロと同じサントリー所属選手となることに身が引き締まる思いです」と心境を吐露。

 サントリーとは昨年2月にスポンサー契約を結んだが、馬場は「昨年アマチュアとしてもサポートいただき、たくさんの応援と共に国内外の試合に挑戦させていただきました。グローバルで事業展開されるサントリー様には、海外試合でも温かいサポートをいただき感謝でいっぱいです」と頭を下げる。

 続けて「昨年JLPGAプロテストに合格し、今シーズンよりいよいよプロゴルファーとして活動をいたします」と眼光を鋭くし、「今シーズンは米国EPSONツアーに挑戦し、より高い世界を目指したいと思っています。国内の試合にも挑戦しながら、国内外で大好きなゴルフを通じて人間としてもファンの皆さまにも応援していただけるプロゴルファーを目指してがんばります」と宣言。

 そして、サントリー創業者の鳥井信治郎さんが残した言葉を引用し、「『やってみなはれ』の精神を胸に、ぶっ飛ばしていきたいと思います!」と力強く意気込んだ。

 会見には、宮里藍氏がゲスト参加したほか、渋野日向子選手もメッセージ動画で出演。サントリーの“先輩”たちが期待の新鋭にエールを送った。

 ジュニア時代から面識があったという宮里氏は、「飛距離にももちろん驚きましたが、トータルしてテクニックのある選手だなと思った」と回顧。プロ1年目の主戦場をアメリカ下部の『エプソンツアー』とすることを発表した馬場選手に向け、「馬場選手にしか経験できないことがたくさんある。それが結果につながれば最高で、そうならなくても必ず今後の糧になります。いろんなことを吸収してきてください」と伝えた。

 「小さい頃からアメリカで戦いたい、活躍したいという気持ちが大きかった」という馬場選手。『エプロンツアー』を選択するまでには「チームの方たちにとっても負担が大きくなるので、何度も話し合いました」と告白。「一昨年と去年にアメリカで試合をしたときに、本当に楽しくて、改めてゴルフが大好きだなと思ったんです。それで、昔からのあこがれがさらに強くなりました」と決断した経緯を語った。

 3月からは単身渡米。3月8日開幕のフロリダ州での開幕戦からエントリーし、最終賞金ランク上位者に与えられる翌シーズンの米ツアー出場権を目指す。「今までは父がついてきてくれていたので、一人でアメリカに行くのは少し不安」と正直な心境も吐露。しかし「身の回りの世話をしてくれる父に甘えてしまっている部分もありましたが、そろそろ大人になる年かなと思う。ちゃんと自立したい(笑)」と気炎を上げた。

 メジャー進出を第一目標としつつ、2028年のロサンゼルス五輪にも「出てみたい気持ちはある」と意気込み。「そのためにも、開催される年までに実績を残さなきゃいけない。成績と経験を積み上げて、強いゴルファーになりたいです」と目を輝かせた。

 馬場は2005年4月25日生まれの代々木高等学校3年。5歳でゴルフを始め、7歳で初めて競技ゴルフに出場した。2022年の『全米女子オープン』に予選会を経て出場。日本人アマとしては8年ぶりに決勝に進み、49位。同年8月の『全米女子アマチュアゴルフ選手権』を制し、日本勢として1985年の服部道子氏以来、37年ぶり2人目の快挙を成し遂げた。

 2023年11月のプロテストではトップと2打差の2位タイで合格。今月24日に沖縄・PGMゴルフリゾート沖縄で行われた、男女プロ52人によるペアマッチ『HEIWA・PGMチャリティーゴルフ』でプロ初優勝を飾った。

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