朝7時、目覚めたら彼女と現金5万が消えていた!?「被害に遭った」男性の声が埋もれがちなワケ

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2024年02月27日 22:11  All About

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飲み会で知り合った女性とでかけてホテルに行き、目覚めてみると財布からお金が無くなっていた。聞けば、他の友人も同様にお金を盗まれたことがあるという。そんな話広まってもよさそうだが……。
男女間の問題では、昨今、どうしても女性の声が大きく世間に届く傾向がある。もちろん、男性だって傷つくこともあれば、「敬意を持たれずにひどい目に遭う」こともあるだろう。

だが、そういう声が表に出てこないのは、「騒いだところで、どうせ男の声など聞いてもらえない」という諦めがあるからかもしれない。男が「女から傷つけられた」と叫べないのは今の時代の趨勢(すうせい)からいえば、どこか気の毒なような……。

彼女も自分を好きなはずだと思っていたのに

「1年ほど前のことです。友人の飲み会で出会ったエリと意気投合、後日、ふたりで食事をしたんです。もちろん、一生懸命、おいしいところを検索して予約をとり、ごちそうしましたよ。彼女もすごく喜んでくれて。店を出ると『もう1軒、行きたい。一緒にいると楽しいんだもの』と腕をからめてきたんです。

脈ありと思うじゃないですか。そしてバーへ行くと、彼女は高いお酒をどんどん頼む。それもOKですよ、こっちだって勝負デートなんだから」

彼女と親しくなった経緯を話してくれたサトルさん(35歳)。彼女は1歳年下だった。バーを出たあとも盛り上がり、カラオケに行こうかと彼が聞くと、彼女は「ふたりきりになりたい」とつぶやいた。

翌日が土曜日で休みだったため、彼は渡りに船とホテル街へ。部屋に入ったまではよかったのだが、彼女はそのままベッドにドサリと倒れ込んで寝落ちした。

「は? って感じでした。ふたりきりになりたかったわけじゃなくて眠りたかっただけみたいで。あんなに盛り上がって、ふたりきりになりたいとまでつぶやいて、最後はこれかよと思いました。もちろん、何もしませんでしたよ。眠っている女性に何かするほど僕は卑怯じゃないから」

朝7時、目覚めたら彼女と現金が消えていた

彼はソファに寝転んだ。自身も酔っていたためそのまま眠り込んだという。目が覚めたのは朝7時頃。周りを見渡したが、彼女はいなかった。

「何だったんだろうなあと思いつつ、室内にあった自動精算機で支払いを済ませようと財布を見たら、現金がなくなっていた。食事もバーもカードで払ったから、現金は5万くらいあったはずなんです。彼女が持っていったとしか思えなかった」

その場はカードで支払ったが、あとから彼女に「もっと一緒にいたかったのに」とメッセージを送った。すると彼女からは「ごめんね、私、今日仕事だったから。昨日はごちそうさまでした。また今度」と返信があった。

「オレの財布から現金とった? なんて聞けないですよ。僕、案外お金はきちんと管理しているから財布に入っていた現金のことを忘れるはずはない。デート前に万が一現金が必要になったらと思っておろしたんですから」

それでも彼女に直接聞けなかったのは、「自分で勘違いしたくせに女性を疑った男」と思われたくなかったから。何の証拠もないのだから、彼女が「私がお金をとったと疑っている」と友人たちに触れ回られるのも嫌だった。

友人の衝撃発言「ごめん」と謝られ

その後、彼はエリさんには連絡しなかった。彼女からも来なかった。だがつい最近、彼女が結婚したと仲間内から聞いた。

「相手はどこぞの会社の御曹司だとか。そのとき、ふっと友人が『あいつ、オレの財布から金をとったことがあるんだよ』と言ったんです。いや、実はオレもさという話になって。友人と僕、まったく同じ手口でやられました。

ふたりとも彼女とは関係をもっていない。友人は僕から見ても口の堅い男。彼女は人を選んでそういうことをしていたんでしょう。オレら、騙されたんだねとふたりで意気消沈しました」

友人は、「自分が話していれば、サトルはそんな目にあわなかったよね、ごめん」と言ってくれた。いや、自分が先だったとしても言えなかったと思うから同じだよと、ふたりは慰め合ったという。

男は「どうせ下心が……」と言われがち

「もし僕ら女性だったら、たぶん、次の日には『あの男はこんなひどいことをした』と噂になってますよね。男だからかっこ悪くて言えない、男だから女性の悪口は言えない。そんなふうに僕ら自身が囚われているのかもしれない。ある意味では被害者なんだけど、どうせ下心があったんだろうと言われるのもわかりきってるし。

もちろん下心があるからホテルに行ったんだけど、誘ったのは彼女のほう。でもそういうことを言っても、男の場合は言い訳ととられてしまいがちですよね」

お金だけの問題ではなく、サトルさんはもちろん心も傷ついた。彼女のことはかなり好きだったのだ。相手も同じ気持ちだと思っていた。だが、それも言うことはできなかった。男がこのくらいのことで傷ついたと言ってはいけないと思っているからだろう。

「以前、別の友人がぼったくりバーで怖い目にあったという話をしたとき、男女問わず、ものすごく盛り上がったんですよ。明らかにマヌケな失敗談だったし、彼自身がおもしろおかしく話したから。でも特定の女性にひどい目にあった話は、やはり男にはできない。その彼女がいないところで揶揄するようなことはしたくないし」

まあ、そういうかっこつけがこういう被害を生むのかもしれませんけどねと、サトルさんは恥ずかしそうな笑みを浮かべた。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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  • そういう風潮に一役も二役も買ってるのが筆者(亀山早苗)やん。
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