資産18億円、“87歳”伝説の投資家・シゲルさん 3台モニターでPCチェック「『これがしたい』と思ったらすぐに行動するのが、私のやり方」

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2024年02月28日 06:01  ORICON NEWS

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87歳の現役トレーダー・藤本茂さん(写真:川瀬典子)
 87歳の現役トレーダー・藤本茂さんが投資の極意を伝える書籍『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え  資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド刊)が、昨年11月の発売からすでに12万部を突破するなど好セールスを続けている。「日本のウォーレン・バフェット」と呼ばれるシゲルさんは、貧農生まれながら株で資産を18億円にまで増やした現役デイトレーダー。現在も3台のパソコンとモニターで常時80銘柄ほどをチェックしているという。シゲルさんが投資の“極意”を伝える同書から、ネット取引を始めたころのエピソードを、一部抜粋して紹介する。

【写真】3台のモニターでトレードに集中するシゲルさん

■66歳で初めてパソコンを買いネット取引開始

 いったん投資から少し距離を置いた私ですが、2002年、本格的に投資を再始動しました。理由は、私が投資を始めたころからすると考えられないほど便利な「インターネット取引」と出合ったからです。

 株をめぐる環境は大きく変わりました。1970年代に東証の株価表示が手書きから電光掲示板になり、証券会社にも大型ディスプレイで国内外の金融情報を映し出す「QUICK」が導入されました。

 投資家はQUICKを確認するため、われ先にと証券会社に押しかけたものです。私も、QUICKを確認するため、国鉄の元町駅近くの菱光証券まで足しげく通ったことをよく覚えています。

 売買注文は店頭か電話でしかできなかったのですが、1990年に東証にコンピュータが導入されると、徐々にコンピュータでの売買が普及するようになっていきました。その移り変わりを、私はこの目で見てきたわけです。

 個人投資家が本格的にインターネットで株を買えるようになったのは、1998年の松井証券のサービスが最初です。私が始めたのは2002年、66歳のときですが、それでも結構早いタイミングだったと思います。

 実のところ、私はネット取引を始めるまで、パソコンに触ったことはありませんでした。そんななか、付き合いのあった岩井証券(現・岩井コスモ証券)の社員から、「うちの会社でネット取引を始めるので、やってみませんか」と連絡をもらったのです。

 パソコンやらネット取引やら、さっぱりわからなかったのですが、よくよく話を聞いてみると、ものすごく便利で、そのうえ手数料も安い。「これはやらない手はないぞ」と思い、すぐに大阪・梅田のヨドバシカメラまでパソコンを買いに行きました。

 店員さんの話を聞いて、画面が大きくて見やすそうなものを買い、そのまま自分で抱えて持って帰ってきました。

 「これがしたい」と思ったらすぐに行動するのが、私のやり方です。

 パソコンは、最初は2台でしたが、それでは足りないということで、いまは3台を駆使しています。3台あってもいろいろなサイトを行ったり来たりするので、もう1台あったほうがいいかなと、最近感じているところです。

 ネット取引を始めてすぐ、「ネットでデイトレードをしている高齢者」ということで取材を受けました。そういう存在は珍しいのでしょうね。

 高齢者のなかには、「もう年だからパソコンは使えない」という人が多いと思います。私自身、66歳から20年以上パソコンを使っていても、素早いタイピングはできません。人差し指でゆっくりと一文字ずつキーボードを押しています。また株以外の用途ではほとんど使いません。パソコンを使いこなしているかというと決してそうではありませんが、「株取引」という目的は達成しているのでこれで十分です。

 現在、私はデイトレードで、岩井コスモ証券の「信用限定1000回コース」を利用しています。同社の社員によると、私がこのコースの第1号の利用者だそうです。

 手数料の安さには驚かされます。いまでも対面取引では、22万2000円超〜100万円以下の取引で「約定(やくじょう=売買が成立)代金の1.128%×1.1」、100万円超〜500万円以下では「(約定代金の0.862%+2660円)×1.1」の手数料が取られます。

 たとえば100万円の注文が約定すれば、1万2408円の手数料が必要になるわけです。

 ところが信用限定1000回コースでは、月に1000回取引しても手数料は月額5万5000円ぽっきりです。

 1000回取引すれば、1回当たり実に55円。実際には月に1000回売買することはなかなか難しく、最近は500〜600回くらいですが、600回だとしても1回当たり100円を切ります。私が知る限り、信用取引の手数料が1か月定額でできるのは、岩井コスモ証券くらいなものです。

 おまけに、ときには問い合わせをしたいことも出てくるわけですが、岩井コスモ証券はそんなときもしっかり対応してくれます。

 私が投資をするにあたって証券会社を選ぶ条件としては、「システムがしっかりしている」「手数料が安い」、それに加えて「サポートがしっかりしている」の3点に尽きます。

 これを岩井コスモ証券は満たしています。

 こう言っておきながらなんですが、私は基本的に、証券会社の人間を信頼していません。これまでさまざまな証券会社の社員が私のもとを訪れましたが、彼らは自分の利益になる商品ばかりを売りつけようとしてきます。知識も私よりぜんぜん浅い。

 そんななかで岩井コスモ証券の私の担当者は、かなり頼りになる男です。証券会社の人間としては珍しい部類だと思います。いまの環境が続く限り、これからも付き合い続けると思いますね。

 ちなみに、いまの同社社長は笹川貴生氏ですが、私がペットショップを売った相手は同氏の祖父である笹川良一氏が率いるグループでした。ご縁というのはあるものですね。

 投資を始めるうえで何が重要かは、人によって違うと思います。私のように、月に何百回も取引をする人ばかりではないでしょう。そういう人は別のコースや違う証券会社を選んでもいいと思います。

 回数が少ないうちは1回ごとの手数料の安い口座で取引し、回数が増えてくれば定額コースといったやり方もあります。いまは各証券会社の手数料競争が激しいですから、どの会社も手数料を下げてきています。

 私にとっては岩井コスモ証券が一番ですが、自分のスタイルにあった証券会社を探すことは、長い投資人生の第一歩だと思います。

■プロフィール
藤本茂/1936(二・二六事件の起こった昭和11)年、貧しい農家の4人きょうだいの末っ子として生まれる。高校卒業後ペットショップに就職。そこで証券会社勤務のお客と出会ったことから、19歳で投資を始める。その後、雀荘を経営しつつ株式投資に打ち込み、1986年に転換社債の投資を機に専業投資家となる。2002年、66歳のときに生涯で初めてパソコンを買い、ネット取引を開始。いまでは取引時間中はマーケット・経済ニュース専門のチャンネル「日経CNBC」の株式市況の放送をつけっぱなしにしながら、3台のパソコンとモニターで常時80銘柄ほどチェック。月6億円分を売買する。デイトレードがなにより大好きで、テクニカル指標を重視し、命の続く限り現役デイトレーダーを続ける意気込み。「投資に年齢は関係ない」がモットー。1990年代のバブル崩壊、2008年のリーマンショックによる激動の波乱相場も乗り越え、資産18億円を築く。テクニカル分析に経験と勘を織り交ぜ、巨額資金を運用する機関投資家にも立ち向かう。毎朝2時起きで相場に挑む投資歴68年、87歳の現役デイトレーダー。

このニュースに関するつぶやき

  • 80代でPCという概念を知ってる事自体が凄いよな。
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