程よいイメチェンの塩梅とは? 自分のセンスに頼らずOK、「これだけ押さえればいい」ニュアンスヘアアレンジの方法

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2024年02月28日 16:10  ORICON NEWS

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ニュアンスヘアアレンジ。タイトな外ハネ、うぶ毛風の前髪、もみあげ部分の後れ毛の引き出し方に洗練された美しさがある
 イメチェンしようと様々なテクニックを実践するも、”頑張っちゃっています感”が出すぎてしまうことも。特にヘアアレンジは印象を作る大切な要素となりますが、美容師さんが作る繊細なウェーブやカール感は、自分で再現するのに高いハードルを感じます。どうすれば、よい塩梅で"抜け感"や"こなれ感"を出せるのか。結局センスがないとダメなのか…? 国内でニュアンスヘアアレンジのトレンドを広めた人気スタイリストのRumiさん(@ru0711)は、「ポイントさえ押さえれば、感覚やセンスに自信のない方でもニュアンスヘアが簡単に作れる」と話します。”これさえ押さえておけばいい!”ヘアアレンジのポイントを聞きました。

【How to動画】細かそうに見えてめちゃ簡単! Rumiさん解説「旬の外ハネストレート」

■女性ファッションのカジュアル化が進む今「コンサバのヘアスタイルとのバランスが取りづらくなってきた」

 ニュアンスヘアとは「かっちりしていない『抜け感』『無造作感』『空気感』のことを言い、動きのあるナチュラルなスタイルになります」とRumiさん。

「もうここ数年、女性のファッションがカジュアル化して、ヒールを履く方も減ってきています。きれいめヘアがあまり似合わなくなってきたかなという印象を受けます。スニーカーがトレンドであったり、メンズライクなファッションを好んだりする方が増え、カチッとしたコンサバなヘアスタイルはファッションとのバランスが取りにくい。だからこそ、お客様も無造作、ニュアンスのあるヘアスタイルを求めるようになってきたという気がしますね」(Rumiさん、以下同)

 もともと外国人風のヘアスタイルを好んでいたRumiさんがニュアンスヘアに取り組んだのは10年以上前。当時はヘアアレンジというジャンル自体があまり浸透していなく、ヘアセットと言えば結婚式パーティーでのオーダーが多かったと言います。「そういったスタイルは普段、なかなかできないですよね。もっとラフにカジュアルにヘアアレンジを楽しめたらいいなと考えたのが『波ウェーブ』でした」。

 「波ウェーブ(波巻き)」とは、髪を外ハネ・内巻きと交互にカールを付けたランダムで無造作感のある巻き方のこと。ストレートアイロンを使うことで、カールアイロンでは出せないニュアンスを出すことができます。

「海外の雑誌のようなスタイリングです。ラフなファッションにバサッとした抜け感のあるヘアスタイルがすごく素敵だと思いました。あの雰囲気はきっちり巻くと出なくて、根元からの空気感ありきのヘアスタイルだと思って。波巻きをするとバサバサッとした柔らかいニュアンスが出て素敵だなと思い至りました」

■面倒くさいと手を抜きがち…ニュアンスヘアのポイントは、いかに”ツヤ”を出すか

 無造作感を自分で出すのはハードルが高いイメージがありますが、押さえるべきポイントをマスターすれば、簡単なステップでバリエーションの広がるニュアンスヘアアレンジが楽しめるそう。

【ニュアンスヘアアレンジのポイント】
(1)顔周りの髪に”ツヤ感”を出す
「顔周りの毛先がパサついていると、老けた印象に見えてしまいます。前髪の毛先だけではなく、根元付近からツヤを出すようにアイロンを通してもらうだけでも、質感が変わってオシャレに見えますね」

(2)前髪や後れ毛にバームやワックスをつけて”束感”を作る
「前髪にアイロンを通さずに、薄い前髪がパラパラと落ちていて、後れ毛も巻かずにバサッと落ちているだけだったら、すごく疲れて見えると思うんです。まずアイロンを通してツヤを出し、少し巻いておくだけでも一気にオシャレ感が出ますし、つまんで束感をつけるだけで洗練された雰囲気になるんですよね。バームは程よい硬さがあったほうが使いやすいと思います。そういう部分を少しだけでもやってあげると、センスがないと気にされている方でも、一気にスタイルがオシャレに見えると思います」

(3)髪全体にストレートアイロンを通す
「ストレートアイロンをかけるのは、髪のクセを直すだけではなく、熱を通すことで髪の質感を変える意味があります。そのひと手間が大事です。アイロンの温度は、私は180℃でやっています。140℃・150℃など低めの温度で設定するとなかなか型がつかず、結局何回もやることになって髪が傷むからです。ブリーチや縮毛矯正をしている方で髪の負担が気になる方もいらっしゃると思うので、ハイダメージ毛の方は160℃とかちょっと弱めの温度でしてあげるか、ダメージを軽減するミストやオイルで事前にケアしてあげると良いです」

■ニュアンスヘアアレンジが叶うヘアカット、上手く伝えるコツは?

 これからの新生活にむけて、髪を切ることを検討している方もいらっしゃるでしょう。ニュアンスヘアを取り入れたい時、美容師さんにどのようなオーダーをするとよいのでしょうか?

「アレンジをするとき、ダウンスタイルのときに、『後れ毛がほしいです』と伝えていただくことです。自分のなりたいイメージ画像を探して見せて、どのくらいの量の後れ毛がほしいのか伝えてもらえると私たちもご提案がしやすいです。特に後れ毛は、フェイスラインを小顔に見せる重要な要素でもあります。もみあげ部分だけなのか、うなじ部分もほしいのか。『こんな感じで後れ毛がほしい』と好きなアレンジの画像をいただけるとすごくわかりやすいです」

 最後にRumiさんは、「ストレートアイロンは、使いこなせるよう練習あるのみです」とメッセージ。

「髪を一本一本逃さずに引っ張りながらカールをつけられるのが、ストレートアイロンの良さでもあります。ツヤを出しながらカールがつけられ、小回りも効きます。前髪、後れ毛、トップのボリュームなど、細かな部分もカールをつけやすいので、ニュアンスがつけやすく使いやすいと思います。

 まずは、カールの強さの感覚をつかむことです。ストレートアイロンは自分の手で強弱がつけられるので、大きいカールをつけたいときは大きく巻けばいいし、小さく巻きたいときは小さくウェーブをつければどれだけでも小さくできるので、そこがまたアイロンとかドライヤーとかとは違う強みなのかなとも思っています。まずはやってみることが一番大事なので、オシャレするためにも少し練習して、頑張ってやっていただけると、すごく素敵な一日を送れると思います!」


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