車いすで元気に走り回る元保護犬、悲しい過去を乗り越えて……　大ケガからの復活に勇気と元気をもらう【北アイルランド】

　大ケガをして後ろ足が使えなくなった元保護ワンコが回復。車いすを使って元気に走り回る姿を撮影した動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で再生数1万5000回を突破しています。

【動画】車いすで走り回る元保護犬

●車いすで走り回るヘンリー

　撮影された場所は北アイルランド。車いすを着用したトイプードル「Henry（ヘンリー）」が、カシュカシュと軽快な音を立ててすごい速さで向かってきます。

　ヘンリーのほかにも、同じく車いすを着用したワンコや、後ろ足が不自由だけど前足だけで走り回るワンコ、白くて大きなワンコも一緒にお散歩中。みんな走るのが大好きなのか、階段でも大きな広場でも元気いっぱい駆け回る姿を見せています。

●つらい過去を乗り越えてセラピードッグに

　ヘンリーは2017年12月、中国・上海の保護施設で発見されました。そのときのヘンリーは背中が折れて傷口が開き、トイレにも行けない状態だったそうです。中国・ハルビンの慈善団体に助けられて3カ月以上動物病院で過ごしたヘンリーはその後、北アイルランド在住の飼い主さんに引き取られました。

　つらい過去を乗り越えてヘンリーは今、元気に走り回ることができています。車いすのリハビリも大変だったことでしょう。ヘンリーのこれまでの頑張りを思うと涙がこみあげてきます。

　さらにヘンリーは現在、セラピードッグとして毎日のように学校を訪れているそうです。飼い主さんは「ヘンリーは子どもたちに、不可能はないこと、どんな障害が立ちはだかったとしても自分にできるベストを尽くす努力をすればいいということを教えている」とコメントしました。

●たくさんのコメントが寄せられる

　コメント欄では「この動画は言葉に表せないほど私を幸せにしてくれた!!!!」「とても幸せそうで自信に満ちているね」「かわいそうなワンコたち。とても悲しいけれど彼らが幸せそうでうれしい。彼らは今ベストな人生を生きているのね」などの声が寄せられました。車いすで駆けまわるヘンリーの姿が多くの人に元気を与えた動画でした。