えっ、発祥の地なのに!?ドイツ人が衝撃告白「日本で初めて食べた」 コンビニでも販売に「驚いた」

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2024年03月02日 16:20  まいどなニュース

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バウムクーヘン ※イラストはイメージです(S Nemoto/stock.adobe.com)

 日本とドイツの交流団体「日独協会」(東京都新宿区)がXに投稿した、ドイツ発祥の伝統菓子バウムクーヘンをめぐるエピソードに驚く人が続出しています。「日本で初めてバウムクーヘンを食べた、というドイツ人は少なくありません。研修生ダヴィットさんもその一人」。写真には日本の洋菓子店が作ったバウムクーヘンを手にほほ笑むドイツ人の姿が。日独協会の担当者に話を聞きました。

【写真】バウムクーヘンを手にほほ笑むドイツ人研修生ダヴィットさん

初めての味、気になる感想は?

──投稿が反響を呼んでいます。

「協会の会員さんからバウムクーヘンを差し入れしていただき、それがきっかけで研修生と話をしていたところ、『バウムクーヘンを初めて食べたのは日本に留学していた時』ということを聞いて驚き、投稿しました。今回の投稿では『ドイツの方々が日本ほどバウムクーヘンを食べない』ということではなく、『人それぞれ』ということを伝えたいと思って投稿しました。ですので大きな反響をいただきとてもうれしいです」

──日本では専門店があり、コンビニスイーツなどでも手軽に食べられます。

「(写真の)研修生ダヴィットさんは、日本ではいろいろなところでバウムクーヘンが売られているので驚いたそうです。過去のドイツ人研修生も、日本ではバウムクーヘンがメジャーで、さまざまな味や形があることに驚いたと言っていました。(味の感想は)『やわらかくて、おいしい!』だそうです」

──ドイツはバームクーヘン発祥の地。

「『ドイツ』といっても、その食文化はドイツの地域や年齢、バックグラウンドによってさまざまです。ダヴィットさんはドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州出身で、バウムクーヘンを日本に来るまで食べたことがなかったそうですが、それは地域性、ダヴィットさんの年齢や行動範囲が理由で接点がなかったからかもしれません。バウムクーヘンがもっと身近な地域もあるようです」

 同協会ではドイツ語圏からの研修生を定期的に受け入れているそうで、ダヴィットさんも協会の活動、業務のお手伝いや自身のイベントの企画運営などを担っているそうです。同協会の最新情報などは公式Xへ(@JDG_Tokyo)へ。

日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは誰?

 Baumkuchen(バウムクーヘン)のBaumは木、Kuchenはケーキの意味。ドイツ国内では国立ドイツ菓子協会が定めた「バウムクーヘンの定義」があり、材料や製法など厳格なルールがあるといわれています。

 日本にバウムクーヘンを広めたのはドイツ出身の菓子職人カール・ユーハイム氏。洋菓子メーカー「ユーハイム」の創業者です。ユーハイム氏は1915年、第1次世界大戦の捕虜として日本へ。1919年3月、ドイツ人捕虜が自国の工芸品を紹介する展示即売会が広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)で開かれ、日本で初めてバウムクーヘンを焼き話題に。その後、日本での永住を決意し、1922年に横浜市で洋菓子店をオープンするも、関東大震災で被災。再起をかけ神戸へ移り、1923年に神戸1号店を開店。100年以上続く人気店になりました。

     ◇

 日独協会の投稿には4千を超える「いいね」がついており、現在も拡散中です。ユーザーが実際に見聞きした体験談も寄せられており、「ドイツ人の夫も同じことを言ってました」「ドイツ人に日本でバウムクーヘンが有名って本当ですかと尋ねられた」など興味深いエピソードが並んでいます。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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このニュースに関するつぶやき

  • バウムクーヘンは日本でこそ普及しているが、本場ではオーダーが基本。頼めば作ってくれるが常にある商品ではないってやつやね。
    • イイネ!29
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