優秀なデジタルコンテンツなどの制作者を表彰する『第29回AMDアワード』(主催:一般社団法人デジタルメディア協会)の授賞式が5日、都内で行われ、『THE FIRST SLAM DUNK』がAMD理事長賞を受賞。『SLAM DUNK』原作者で、本作の監督を務めた井上雄彦氏、宮城リョータ役の声優・仲村宗悟が代表して出席した。
続けて『AMDアワード』への思いも。「自分にとっては選んでいただいたっていうのはすごく意味のあることでして。浜野保樹先生、AMDワードの設立から深く尽力されてきた方ですけど、自分にもすごく折に触れて、何度も何度も励ましていただきました。いつも我々作る側の人間の側に立って応援していただいて、ある時は漫画家の自分に『映画作ってみたらどうだ』みたいなことを言っていただいて。今回の映画『THE FIRST SLAM DUNK』を製作してる間、その言葉が何度も頭に蘇って、ちょっときつい時とかも踏ん張る力になりましたし、前に進む力になりました」としみじみ。「改めまして、自分にとってすごく意味のある受賞でした。ありがとうございました」と感謝していた。
仲村も壇上に。「このような素晴らしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。僕は、この宮城リョータを演じる初収録の日に井上雄彦監督から、こう言われたんです。「きょう、演技をしないでください』って。『え?声優なのに』と思って最初はすごくびっくりしたんですけど、その後にまた言われた一言があって。『僕はこのTHE FIRST SLAM DUNKのオーディションの際に、そのまましゃべってる仲村さんの声を聞いて、そのまま宮城リョータかなと思ったんで、そのままやっていただければ、この作品は良くなります』っていうお話をいただいた」と明かす。