AppleがEpic Gamesの開発者アカウントを停止 Epicが反論/「Microsoft Copilot」の2月アップデートまとめ公開

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2024年03月10日 06:11  ITmedia PC USER

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Epic GamesがAppleの開発者アカウントを削除され、Appleに反論している

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月3日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


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●AppleがEpic Gamesの開発者アカウントを停止 Epicが反論


 Epic Gamesは3月6日(現地時間)、同社のEpic Games Wednesday AB開発者アカウントをAppleが停止したと明らかにした。これにより、欧州向けに準備していたiOS用のEpic Gamesストアの開発ができなくなったとしている。


 欧州では、2023年にデジタル市場法(DMA)が成立、2024年3月7日に発効した。DMAは大手IT企業による反競争的慣行を取り締まり、公正な競争を行うことを目的としたものだ。この一環として、Appleには欧州でiPhone上での代替アプリストアを許可するよう命じられていた。


 これを受けて、Epic GamesはiOSでEpic Gamesストアとフォートナイトを提供する予定で、2月17日にAppleの開発者アカウントが承認されたと報告していた。Epic Gamesは「Appleは、Epicが自分たちのエコシステムに対する脅威であると主張しているが、これは我々のアカウントを終了させるための全く不当な口実だ」とし、「Appleの不公正で違法な行為に対して発言したEpicに対する報復だ」と非難している。


●Microsoftが「Edge」の最新AI機能などを公開


 Microsoftは2月29日(現地時間)、Microsoft Edgeに搭載されている最新のAI機能についての説明を公式ブログで公開した。


 MicrosoftのAI機能としては「Copilot」があるが、先月からは、Edgeでのみ利用できる機能が追加されているとのことだ。


・動画の内容を質問できるビデオハイライト :動画の内容をタイムスタンプ付きで箇条書きし、見たい部分にすぐにアクセスできる。動画の内容について質問することも可能だ


・スクリーンショット:Copilotの入力欄にスクリーンショットボタンが追加され、Edgeの好きな部分をキャプチャ可能に。キャプチャした画像は、そのままCopilotの入力としても利用でき、「この植物の名前は?」といった質問もできる


 この他、EdgeにはCopilot以外のAI機能も用意されている。2023年9月にはAIによるタブの自動グループ化をリリースした。ショッピング支援機能では、クーポンや価格比較、価格変動、キャッシュバックの有無、レビューなどをユーザーに提供する。購入時にはウォレットに登録されたクレジットカードやパスワードなどを利用可能だ。


 読み上げ機能にもAIが活用されている。本来は視覚に障害を持つユーザー向けのアクセシビリティー機能だが、健常者でも庭で作業中に関連する手順の記事を読み上げさせるなどの使い方ができるとしている。


●Microsoftが新API「DirectSR」を発表 超解像のインタフェース統一を目指す


 Microsoftは2月28日(現地時間)、次世代ゲームに超解像度(SR)をシームレスに統合可能にするために、GPUハードウェアベンダーと提携して設計された新API「DirectSR」を発表した。詳細はGDC 2024(Game Developers Conference 2024)で公開される。


 超解像(Super Resolution/SR)は、ゲームの解像度とビジュアル品質を向上させる技術だ。現在はNVIDIAの「DLSS Super Resolution」や「AMD FidelityFX Supre Resolution」、Intelの「XeSS」など、ベンダーごとにさまざまなソリューションが提供されているが、DirectSRはそれらを単一のコードパスで利用可能にするというもの。


 DirectSRのパブリックプレビューは、Agility SDK経由で間もなく利用可能になるとのこと。開発者は、OSのアップデートを待たずに新しい DirectX機能を利用できるようになるとしている。


●「Microsoft Copilot」の2月アップデートまとめ公開


 Microsoftは2月29日(現地時間)、2月に「Copilot for Microsoft 365」に行われたアップデート内容を公開した。今後、毎月提供していくとのことだ。


 アップデート内容は下記の通りだ。


・新たに17言語のサポートを追加


・Copilot Lab: ユーザーにCopilotの学習リソースを提供


・Microsoft 365モバイルアプリでCopilotが利用可能に


・FormsにCopilo導入(3月に提供予定):アンケートや投票などフォームの作成をCopilotに指示可能に


・OneDrive for WebにCopilot導入(4月下旬提供予定): OneDrive内のファイルに含まれる情報をCopilotで検索可能になる


・ドキュメントを共有時に簡単な概要を含める(3月に提供予定):ドキュメントを供する際に、Copilotが生成した概要を追加。受信者はドキュメントを開かなくても内容を知ることができるようになる


・Streamに対応(4月下旬に提供予定):Microsoft Streamの動画をCopilotが要約し、内容に関する質問に答えたり、人/チーム/トピックがいつ議論されているかを特定しその時点にジャンプできたりするようになる


・「Help me create」(3月提供予定):Microsoft 365 Webアプリで、プレゼンテーションやリスト、アイスブレイククイズなど作成したいものをCopilotに伝えるとAIが内容を提案してくれる


・クラシック版Outlookに対応:クラシック版OutlookにCopilotが対応し、電子メールの要約を行えるようなった。Copilotによる下書き機能は3月下旬、コーチング機能も3月初旬に提供予定


・Copilot in Microsoft Teamsがアップデート:以前のバージョンよりも多機能に


・管理センターのMicrosoft Copilot使用状況レポートが改善


・金融サービス業界におけるCopilotの利用状況についてレポートを公開


・Copilot for Microsoft 365 Tech Acceleratorのすべてのセッションを確認可能に


●Oculusアカウントが3月29日に完全削除 Metaアカウントへ移行を


 旧Oculusアカウントが、3月29日に削除されるようだ。Metaがユーザーに向けて送信したメールをThe Vergeが公開している。


 Meta(当時はFacebook)はOculusを買収後、2023年1月にOculusアカウントでのMeta Questへのログインを停止。Metaアカウントでのログインが必須となっていた。しかし、Oculusアカウント自体は削除されずに残っていたが、3月29日にOculusアカウントが削除され、Metaアカウントへの移行も不可となる。


 まだアカウントの移行を行っていない場合は、3月29日までにMetaアカウントに移行しないと、購入したアプリやストアクレジット、フレンドリストなども失われることになる。もし、まだ移行していないなら、忘れずに移行しておこう。


●「Windows Server 2025」の「Hyper-V」に搭載予定の機能が明らかに


 Microsoftは3月4日(現地時間)、次期サーバーOS「Windows Server 2025」の「Hyper-V」に搭載予定の機能を明らかにした。


 Hyper-Vは、Windows Serverに標準搭載されているハードウェア仮想化機能だ。仮想マシン(VM)と呼ばれるソフトウェアに、さまざまなOSをインストールし完全なコンピュータのように動作させることができる。また、仮想化により隔離環境を作成することで、いくつかのセキュリティソリューションをホストし、セキュリティも高めることにも利用されている。


GPUパーティショニング(GPU-P):Windows Sever 2025には、物理GPUデバイスを複数の仮想マシン (VM)に割り当てられるGPUパーティショニングが導入される。各VMは、GPU全体ではなく、GPUの一部分を占有する。各VMは専用のGPUリソースにのみアクセスでき、セキュリティで保護されたハードウェアパーティション分割により、他のVMによる不正アクセスを防止することもできる。


 GPU-Pは非常に柔軟性が高いため、パーティション化されたGPUを備えたVMを2台のスタンドアロンサーバー間でVMを停止させずに仮想マシンのメモリイメージを別のホストに移行できるライブマイグレーションに対応するという。クラスターは不要で、テスト/開発に最適だとしている。


ワークグループクラスター:Windows Server 2022までは、クラスターの展開には Active Directoryが必要だった。これはデータセンターでは問題にならないが、エッジでは複雑さが増してしまう。このため、Windows Server 2025では、「ワークグループクラスター」を展開する機能が導入される。ワークグループクラスターは、Active Directoryを必要としない証明書ベースのソリューションとのことだ。


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