中田英寿氏、小型重機の免許取得・ショベルカーを操る 五郎丸歩氏らアスリート19人が3・11に決意

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2024年03月12日 14:06  ORICON NEWS

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重機講習会に参加した中田英寿(日本財団HEROs)
 元サッカー日本代表の中田英寿氏らアスリート19人が11日、小型車両系建設機械の運転資格を取得した。東日本大震災から丸13年の節目となったこの日、長野県の「防災パークnuovo小布施(日本笑顔プロジェクト)」で重機講習会に参加した。

【写真多数】ラグビー五郎丸歩氏も重機操作を学ぶ レジェンドが真剣な表情

 日本財団『HEROs〜Sportsmanship for the future〜』』(HEROs)プロジェクトから発足した「HEROs災害支援チーム」の実践トレーニングを実施。アスリートの立場から災害時の重機支援の輪を広げていこうと、重機オペレーターの知識を学び、小型パワーショベルなど3トン未満の重機を操作した。

 HEROsのアンバサダーを務める中田氏は「今の世の中いつ何が起こるかわからない、何か起こる前に事前に準備をしておきたい、という想いから今回の重機講習会に参加しました。今回ここで経験したことは、まだ支援の行き届いていない災害の現場でも必要とされていることだと思います。実際に現地に行き、実践を交えながら上達していきたいです」と語った。。

 さらに、能登支援時にも使われたドラム風呂を井戸の水くみ、薪割りとともに学んだ。その熱でおにぎりやミートボール、チキンハンバーグを温めて試食し、被災地での生活を体験した。

 今回の重機講習会で資格を取得したアスリート有志たちは、3月17日、能登半島地震の被災地である石川県珠洲市の被災現場に入り、支援活動の補助を実践する予定。

■中田英寿(サッカー)コメント
今の世の中いつ何が起こるかわからない、何か起こる前に事前に準備をしておきたい、という想いから今回の重機講習会に参加しました。能登半島地震は起こってしまいましたが、今回ここで経験したことは、まだ支援の行き届いていない災害の現場でも必要とされていることだと思います。今回ショベルカーの資格を取り、すぐ使えるような技術ではありませんが、実際に現地に行き、実践を交えながら上達していきたいです。今回参加したアスリートの方々は、競技は違っても同じような経験をしてきたという仲間意識があります。競技生活では厳しい練習・環境下でも楽しみを見出しながらやってきました。震災支援に取り組むにあたって考えなければいけないことはたくさんありますが、私たちアスリートの力、そしてスポーツの力を被災した現場で生かせるとより意味があるのではないかと思います

■五郎丸歩(ラグビー)コメント
今回参加したアスリートの方たちは非常に向上心が高く、免許をとることだけが目的ではなく、実際に被災地に行って活躍できるよう、志を高く持って皆さんと一緒に取り組めたため、素晴らしい時間となりました。自身の出身チームである静岡県でも、昨年、一昨年と災害が起き、ショベルをもってボランティアに参加した際、重機を使うメリットを非常に強く感じました。今後も社会貢献していくために、アスリートの強みである情報発信の力を活かし、今回のような活動をファンの方々や地域の方々に報告するのも、ひとつ意義があるのではないかと思います。

■上原大祐(パラアイスホッケー)コメント
これまで東日本大震災の支援活動の際に、現地に行っても車いすということで、物を運んだり、ショベルを使った支援がなかなかできず、自分にできることが何かないかと思っていました。そんな中で、小型重機は手だけで動かすことができ、車いすの人でも扱えるという、自分の支援の新しい形を見つけられたと思いました。車いすだから現地に行っても役に立たない、ではなく、車いすでも小型重機の資格を取り、小型重機を使えるようになることで、車いすのみなさんも現地に行って役に立つんだ、ということを、私から日本全体に発信していけたらなと思います。一人ひとり、探せばきっとなにか出来ることはあって、今回私も、手だけだからできる小型重機での支援を見つけることができました。自分のキャパを超える必要はなく、自分に出来る範囲で、一人ひとりが行動してくれるとうれしいです。

■土井美咲(テニス)コメント
今年2月に、石川県能登町や珠洲市を中?に、HEROs災害支援チームの一員として災害ボランティアに参加し、被災地の子供たちや学生の方々と、対話させていただく機会がありました。また実際に被災地では、倒壊している家屋や、?側が崩れている道路の現場を目の当たりにしました。今回の講習で自分が重機の資格を取得して、今後どれだけ役に立てるか不透明な部分ではありますが、講師のみなさんが言っていた「私たちもはじめは素人で、少しずつ覚えて、今がある」という言葉を受けて、自分が練習した成果が、少しでも被災地のみなさんの役に立てるよう、活動していきたいです。

■参加アスリート一覧
荒井daze善正(スノーボード)/生山裕人(野球)/井上鷹(サーフィン)/
上原大祐(パラアイスホッケー)/宇山賢(フェンシング)/岡田麻央(バスケットボール)/小室希(スケルトン)/五郎丸歩(ラグビー)/笹原龍(テニス)/杉本一樹(空手)/杉山美紗(アーティスティック・スイミング)/瀬川真帆(フィールドホッケー)/多田野彩香(空手)/土居美咲(テニス)/中田英寿(サッカー)/中村美里(柔道)/林一章(サッカー)/廣澤沙綾(水上スキー)/真壁伸弥(ラグビー)
※敬称略

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  • ラガーマンとか柔道の選手は力持ちが多いから、重機なしでもできること多そうなイメージ
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