メルカリで「折り鶴」が売れる理由　これも“タイパ”重視の影響？

　子供が学校に通っていると、教材とは別に家庭で用意して持参するものがあります。しかし、時間的な都合で用意するのが難しい場合もあるでしょう。

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　その一例が、今回取り上げる「折り鶴」です。学校などで必要になることがあるようで、フリマアプリ「メルカリ」で取り引きされています。

●メルカリで取り引きされる「折り鶴」

　折り鶴と聞くと、「千羽鶴」などをイメージする人が多いと思います。1羽、2羽ではなく、大量に必要になる場合も少なくありません。学校によっては、その折り鶴が必要になるケースもあるようです。

　例えば、部活などで全国大会に出場するとなれば、生徒が千羽鶴を折ることも。1人につき10羽、20羽が必要になる場合もあるようです。学校の授業の中で折ることもあると思いますが、宿題になると子供は親にお願いする可能性があります。家族全員で鶴を折るとなると、親の負担になることもあるでしょう。

●“タイパ”重視の影響？　メルカリで折り鶴を買う人の心理

　メルカリでは折り鶴が取り引きされていますが、その背景には親や子供の忙しさがあるのではないでしょうか。子供が部活や習い事で忙しい、親も仕事や家事などで時間が取れない……。そのような家庭も少なくないでしょう。

　メルカリには、100羽単位での販売や、千羽鶴も売っています。時間効率（タイパ）を重視する時代背景や、そもそも鶴が折れない可能性も否定できません。さまざまな理由で需要が絶えない商品といえます。

●牛乳パックや卵パックも取り引きされている

　メルカリで取り引きされる不思議なものとしては、牛乳パックや卵パックなどもあります。日常生活の中で出てくる「資源ごみ」なので、ある程度時間をかければ誰でも集めることができます。

　これらも、学校の工作などで必要な場合があります。事前にお知らせがあっても、うっかり忘れてしまっていて直前になって気づく……なんてことも。このような場合に、メルカリで購入する人もいるようです。

　また、もともとパックの牛乳やジュースを飲まない家庭もあります。そのような場合も、メルカリを活用する人がいるようです。

●宿題代行や宿題の完成品は出品禁止

　学校で必要な折り鶴をメルカリで購入することは、賛否両論あるでしょう。効率的だという考えがある一方で、心を込めて折るからこそ意味があるという意見もあります。

　教育上の意義などから、出品が禁止されることもあります。実は以前、メルカリなどのフリマアプリに宿題代行や宿題の完成品などが出品されたことがありました。自分で宿題に取り組むことが大切との考えから、文部科学省とフリマアプリ各社が対応策を出し、宿題代行や宿題の完成品の出品が禁止されました（出典：メルカリ）。

　折り鶴については、宿題のように必ずしも教育上で必要なものではなく、さまざまな人が購入しています。学校で必要な折り鶴をメルカリで購入する場合は、各家庭それぞれが考えて結論を出す必要があるでしょう。