女子ゴルフ界のニューヒロイン候補
清本美波インタビュー(後編)
前編◆注目度No.1の女子プロゴルファー・清本美波 今季の目標は?>>
中編◆清本美波がゴルフをやめようと思った瞬間>>
プロテストでトップ合格を果たし、大きな注目を集めた清本美波。しかし、今季のレギュラーツアー出場権を賭けたファイナルQTでは下位に沈んだ。
今季はステップ・アップ・ツアーを中心に戦いながら、レギュラーツアーにも推薦出場を重ね、リランキングで出場権を狙う道を模索する。そんなプロ1年目のシーズンの目標とは――。
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――所属先も『ジェイテクト』に決まり、道具は『テーラーメイド』、ウエアは『ブリーフィング』から提供を受けます。プロとして、それらの企業イメージを背負う意識も持つようになりましたか。
清本美波(以下、清本)自分が好きな企業さん、ブランドが応援してくれているので、頑張ろうって思います。ウエアの『ブリーフィング』は、シンプルなデザインで、シュッとしたデザインが以前から好きでした。自分が好きなウエアを着られるのはうれしいです。
――テーラーメイドからの道具提供も、以前から希望していたそうですね。自ら希望したとしても、なかなか契約にはいたらないと思います。
清本 ずっとテーラーさんから声がかかるのを待っていました。強く願っていたから、その願いが届いたのかな。
――父である宗健さんは、姉弟3人のために会社を立ち上げ、3人のアスリート人生を支えています。プロとして賞金を稼ぎ、恩返ししたい気持ちもあるのでは。
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清本 少しは(笑)。初めての賞金を手にできたら......靴でもプレゼントしようかな。
父 靴? まあ、ありがたいことですね(笑)。
――清本プロのプライベートに関しても、少し質問させてください。まず、好きな食べ物は。
清本 果物とサーモンです。
――サーモンですか。
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清本 はい。お寿司屋さんに行っても、サーモンばかり食べています。
――高級な寿司屋ではまず出てこないネタですが......。
清本 最近、それを知ってびっくりしました。家族でお寿司を食べに行く時、うちは"回る系"のお寿司屋さんばかりでしたから(笑)。海鮮全般が大好きです。苦手な食べ物は辛いモノ。だから、韓国料理などは苦手なんです。
――韓国風メイクで注目を集めた清本プロですが、最近はお化粧にも磨きがかかっている印象です。
清本 自分では韓国風メイクとは思っていないし、まったく意識していないんですよ。プロになって、メイクさんにお化粧してもらう機会も増えて、いろいろ教えてもらいながら勉強しています。
――好きな音楽は。
清本 ヒップホップですね。ただ、これというアーティスト、曲は定まっていなくて、いつもランダムで聴いています。
――本は読みますか。
清本 まったく読みません(笑)。漫画も読まないし、アニメも観ないし、映画も......。
――オフの日は何をして過ごすことが多いのでしょうか。
清本 寝ているか、TikTokを眺めているか、ですね。
――18歳で気の早い話ではありますが、結婚についてはどのように考えていますか。
清本 20代で結婚したいんです。結婚と同時に、ゴルフをやめるとか、そういったことは考えていませんけど、できるだけ早く結婚したいなと思っています。
――理想の男性のタイプは。
清本 う〜ん......、喋りやすい人。
父 そこは「パパみたいな男性」と答えるところだろう!
清本 絶対に嫌!
――憧れのゴルファーはいますか。
清本 それが私、テレビでゴルフを観るよりも、自分でやるほうが好きだったので、そういう存在のプロは少ないんですが、(所属先である)『ジェイテクト』ファミリーの青木瀬令奈プロは、プレースタイルとか参考になります。ウッドを手にしても、誰よりも内側につけてくる青木プロの落ちついたプレーは真似たいです。
――タイガー・ウッズも憧れるゴルファーですよね。
清本 小学生の時に『ナイキ』のイベントに招待されて、同じ空間にいたことがあるんですけど、オーラがありました。タイガーのようなスター性のある選手になりたい。
――4月4日に開幕するステップ・アップ・ツアーを主戦場としながら、推薦をもらってレギュラーツアーにも出場していくのでしょうか。
父 どの大会に出場できるのか、すべては確定していませんが、要望を出している大会のコースはできるだけ事前に回っておきたいと思っています。
――今季の目標を教えてください。
清本 ステップ・アップ・ツアーで1勝したい。その舞台で勝てる実力がなければ、当然、レギュラーツアーで勝つこともできないと思っています。
(おわり)
清本美波(きよもと・みなみ)
2005年8月29日生まれ。愛知県出身。2023年プロテストでトップ合格。日本女子ゴルフ界の新たなヒロイン候補として注目されている。身長153cm。血液型B。