「これはNES?」「いえ、ゲーミングPCです」 片手で持てるミニデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM02」を開封した

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2024年03月20日 12:41  ITmedia PC USER

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片手で持てるミニデスクトップPC「AYANEO Retro Mini PC AM02」

 AYANEOが元気だ。海外のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」にて、ミニデスクトップPC第二弾となる「AYANEO Retro Mini PC AM02」(以降、AM02)を1月18日にスタートし、支援者への発送が2月から始まっている。


【その他の画像】


 日本でも、リンクスインターナショナルが「AYANEO Retro Mini PC AM01」に続き、今後取り扱いを開始する予定だ。


 編集部でも「試してみようじゃないか。Retro Mini PC02の性能とやらを」ということで実機を取り寄せたので、まずは開封の模様をお伝えしたい。


●ミニPCのはずなのにデカい外箱


 このAM02は、2023年11月10日(香港時間)にAYANEOが発表した「AYANEO REMAKE」構想に基づく製品の1つだ。「REMAKE(リメイク)」というだけあって、懐かしいPCやゲーム機のデザインをオマージュしつつ、中身は新しい、という“ネオレトロ”なアイテムだ。


 AM02は、任天堂がファミリーコンピュータ(ファミコン)の海外版として開発した「Nintendo Entertainment System」(NES)をほうふつとさせる外観になっている。AM01が「Macintosh 128K」と呼ばれるようになった初代Macintoshをベースにしていたことを考えると、方向性はガラリと変わっている。


 肝心の中身はというと、CPUにAMD Ryzen 7 7840HS(8コア16スレッド/3.8GHz〜5.1GHz)を全製品(Indiegogoにおいて)に搭載した以下の4種類を用意している。


 また、Indiegogoでは無線のゲームコントローラーやキーボード、マウスパッドも追加が可能だ。


・ベアボーン


・メモリ16GB+ストレージ512GB


・メモリ16GB+ストレージ1TB


・メモリ32GB+ストレージ1TB


 ベアボーンモデルを購入すれば、ハイスペックなゲーミングマシンを構築できそうだが、すぐに使いたいという思いから、編集部で選んだのは16GB+1TBモデルだ。内部にアクセスしやすい構造なので、メモリやSSDの換装も今後行う予定になっている。


 では早速、パッケージを開けていこう。


 AM02の外箱はかぶせ箱タイプ。フタを持ち上げると黒いウレタンの緩衝材があり、それを開けるとAM02が姿を現した。


 続いて、パッケージの中身を見ていこう。


●充実の付属品


 はやる気持ちを抑え、まずは付属品を見ていく。


 パッケージの中身は充実しており、分解用のツールまで含まれている。2.5インチのSSD/HDDを内蔵できたAM01と異なり、ボディーサイズが約146(幅)×134(奥行き)×48〜53mm(厚さ)とスリムボディーゆえ、手軽に換装可能なのはメモリやSSD、Wi-Fiのモジュールなどに限られるが、オープナーやドライバーも付属する。


 それでは、AM02本体を見ていこう。


●ボディーはミニサイズでも拡張性は高い


 次に、AM02本体をじっくり眺めてみよう。


 一見すると何もないかのようだが、実は、ボタンでフロントパネルが開くというギミックが用意されている。


 側面は左右ともフラットで、吸/排気口や端子類などはない。


 しかし、背面には多くの端子がビッチリと並んでいる。USB 2.0規格のUSB Standard-A端子×2、HDMI 2.0出力端子、DisplayPort 1.4出力端子、1000BASE-T対応の有線LAN端子、2.5GbE対応の有線LAN端子、給電用USB Type-C端子と、拡張性が高い。


 なお、HDMI端子は4K/60Hzを、DisplayPort端子では4K/144Hzを、USB Type-Cでは4K/144Hzのリフレッシュレートをサポートしており、最大3画面出力が可能となっている。


 一方の底面には、大きく開いた吸気口の他にゴム足がある。


 天面には排気口に加え、タッチ操作可能な4型ディスプレイ、フロントパネルオープンボタン、電源ボタンがある。電源ボタンは右下にあり、電源オン時は白く光る


 そして、天面の“あの部分”には何が表示されるのだろうか。


●本体側でPCの状態表示や音量調節が可能


 本格始動の前に、この4型ディスプレイの動作を見たいと思い、電源を入れて専用ユーティリティーを立ち上げた。すると、ファンの回転数、内部温度、CPUの稼働率などが表示された。


 タッチ操作できるとのことなので、取扱説明書に記載の方法で表示を変えてみた。左右にスワイプしたところ、現在の日付と時刻、また接続したディスプレイの明るさや音量の設定などの画面に切り替わった。


 その他のスペックは、Wi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.2の接続をサポートし、DDR5規格のメモリスロットを2基、PCI Express 4.0 x4対応のM.2 SSD(Type 2280)を搭載する。メモリは最大64GB(32GB×2)、SSDは最大8TBをサポートしている。


 次回は、セットアップの様子をお届けしたい。


※評価機は技適未取得機器でしたが、実験棟の特例制度の開設届出は提出、受付を完了した上で操作しています。


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