【写真】「アイドルはきっと出さない音」「訳あり物件」 名前も笑える“不快な音”の展示
■磯村勇斗の“不快なボイス”も展示
開催中の「不快ミュージアム by nwm×NTT」は、思わず顔をしかめる、ゾクゾクしてしまう、そんな「人にとって不快な音」をあえて選んだ次世代の音響XRイベント。
会場では、NTTグループ初のコンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」の耳をふさがないスピーカー「耳スピ」を活用。完全ワイヤレスモデル「nwm MBE001」を着用し、各コンテンツの前に移動すると、個性豊かな“不快な音”を耳元でじっくり堪能することができる。
不快な音の種類は全7種類。部長には甘く部下には厳しい“部長補佐”からの威圧的な電話や、黒板を引っかいてしまったときの懐かしい“キーキー音”、ロッカー型の部屋に入ると隣人からの執拗なノック音&怒鳴り声が聞こえる「訳あり物件」、便座に座ると鳴るオナラの音、耳元をブンブンと飛ぶ蚊の羽音…いずれも不快な音ながらも、どこかクスっと笑えるものがラインナップされている。
また、「nwm」のアンバサダーを務める磯村勇斗が本展の館長に就任しており、会場でしか聞けない限定の“不快ボイス”も用意。担当者いわく、磯村の本気の挑戦の結果「マネージャーさんから“不快すぎてNG”が出たため、比較的マイルドな方の音を採用しています」とのこと。最初は「本当に磯村の声…?」と驚く音声が流れるが、ぜひとも最後まで聞いてみてほしい。
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■なぜ不快な音を採用?
坂井氏にあえて不快な音を選んだワケを聞いたところ、「例えば楽しい音や笑える音は、人によっては『どこが?』と感じることもありますが、不快な音は共通して『いやだな』と感じてもらいやすい音です。そのため、あえて“不快な音”を聞いていただくことで、弊社の音の技術を楽しんでいただいたり、コミュニケーションのきっかけにしていただいたりする機会になればと企画しました」と語る。
苦労した点は「意外と不快に聞こえない」こと。「CGや音源などを使用すると聞きなれている感じが出てしまったのです。そこで企画に携わる人やその家族に協力していただき、リアルな音を収録しています。音を収録して、エフェクトをかけて反映することに苦労しましたが、自分たちのクリエイティブが生きた音にできたことは、同時にこだわりのポイントにもなりました」と笑みを浮かべた。
また、“不快”だけで終わらせない音作りも意識したポイント。「聞いた後に気持ち悪いだけだと嫌な体験を残してしまいます。今回たくさんの不快な音の候補がありましたが、終わった後にクスリと笑えて、コミュニケーションのきっかけになる音を条件に選定しました。また、受話器を切れば音がやむように、みなさんが『いやだな』と感じたらやめられるよう、不快のコントロールをしやすい展示にしています」という。
最後に、本展をどのように楽しんでほしいかを聞くと、「『nwm』のイヤホンは耳をふさぐことなく音が聞こえる仕組みのため、イヤホンをしたまま会話をすることができます。一緒に回りながら『今の聞いた?』といった会話をリアルタイムで楽しんでいただけたらうれしいです」と思いを込めた。
不快ながらもクスリと笑える本展。メイン会場となるUNKNOWN HARAJUKUに加えて、JR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」ではサテライト展示も実施中だ。
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日時:3月20日(水・祝)〜3月24日(日) ※5日間限定
場所:UNKNOWN HARAJUKU