グーグルは21日、東京・渋谷のオフィスでYouTubeにおける「AIを音楽に活用するための考え方や取り組みに関する記者発表会」を開き、YouTubeで昨夏に始動した「YouTube Music AIインキュベーター」を日本でも開始したことを発表した。あわせて、日本における同プログラムの最初のパートナーとして、「初音ミク」の開発で知られるクリプトン・フューチャー・メディアの参画が発表された。
「YouTube Music AIインキュベーター」とは、アーティストや作詞・作曲家、プロデューサーなどが、音楽における生成AIへのYouTubeの取り組みに対して、情報提供を行うプログラム。昨年8月にアメリカで発足し、ユニバーサルミュージックグループのアーティスト、作詞・作曲家、プロデューサーが参加している。
Google & YouTube 音楽部門グローバル責任者のリオ・コーエン氏はクリプトン・フューチャー・メディアとの協業を発表。「クリプトン社のフィードバックはこれからの生成AIを作っていくうえでとても重要です。多くの協力者がいることで、文化的、ジャンル的にも多様性が担保できると思います」と喜び、「重要なのは生成AIが持っている力をどうやってうまく活用できるのか、それによって人間のクリエイティビティーをどう強化できるかということです」と強調した。