平瀬大が土壇場でゴール。3年ぶりの“オレンジ・ダービー”は1−1のドローで決着

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2024年03月25日 10:18  サッカーキング

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起死回生の同点ゴールを決めた平瀬[写真]=池田タツ
 24日、明治安田J2リーグが各地で開催され、レノファ山口FCは昇格組の愛媛FCと対戦。3年ぶりの“オレンジ・ダービー”が実現した。

 維新みらいふスタジアムはあいにくの雨天。ピッチ全体に水が溜まり、「なかなかサッカーができない状態」(愛媛FC石丸清隆監督)だった。そのため、序盤から両チームともにロングボールを蹴る場面も多く、セカンドボールを奪い合う展開に。そうした中、先にゴールネットを揺らしたのは愛媛。39分、松田力が頭でつなぎ、パク ゴヌがエリア外から右足を振り抜いて鮮やかにゴールネットを揺らした。

 反撃に出る山口は、ハーフタイムに両サイドハーフを交代。加藤潤也に代えて河野孝汰を、田中稔也に代えて野寄和哉をピッチに送り出す。さらに、54分には池上丈二も投入し、攻撃の圧力を強める。しかし、決定的な場面を作り出せないまま時計の針が進んでいく。終盤にはセンターバックの平瀬大とヘナンを前線に上げてパワープレーを敢行。すると、90分だった。ヘナンが競り勝ち、ゴール前に折り返したボールに平瀬が走り込む。左足シュートがGKを破り、土壇場で山口が同点に追いついた。試合はそのまま1−1でタイムアップ。雨中の激戦は、勝点1を分け合うドローに終わった。

 試合後、取材に応じた平瀬は、「パワープレーは練習していなかった」と明かしつつ、「Jリーグ初ゴールを取れたことは自信になる」と笑顔を見せた。

 平瀬はサガン鳥栖のアカデミー出身。早稲田大学を経て2023シーズンに鳥栖に加入し、昨夏から山口に期限付き移籍している。今季はここまでリーグ戦6試合すべてにフル出場。志垣良監督は平瀬について、「気持ちを押し出せる選手。スピードがあり、パワーもある。攻守においてアグレッシブで、前にパワーを出していける」と称賛する。

 初ゴールを機に、より一層の飛躍が期待される平瀬。「試合に出続けて活躍すること」が目標と語り、「レノファの守備の要と言われるようになりたい」。山口を上位に導くことで、自身の価値を証明していくつもりだ。

取材・文=山本剛央

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