結婚後、私は義実家に行くたびに笑顔で頑張りました。義母に慣れないお世辞を言ったりして。「私、こんなキャラだっけ……?」そう心の中で叫んでしまいます。自宅に帰ると、義実家で無理した分の疲れがドッと出てきます。
ジュンは気を遣ってねぎらってくれますが、私の頭の中にはナミさんの笑顔が浮かびます。あの人みたいにならないと、義実家ではやっていけない……。そう自分に言い聞かせていました。しかしそんな「頑張る」メッキは、次第に剥がれていってしまうのです。
その後、私は妊娠し義母の過干渉がはじまりました。
私が産休に入ってからというもの、義母は3日に1回は来て身体に良いものを作ったり、赤ちゃん用品を置いていったり、いろいろ世話を焼いてくれていました。しかし私は頻繁にパーソナルスペースに入り込まれ、正直しんどい……。けれど義実家は「ジュンの家族」。私の大切なジュンを育ててくれた人たちであり、ジュンが心から大切に想っている存在です。夫婦になった以上、自分も大切にしてあげたい。そう思っていました。
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義実家にいる自分は、相当無理をしている。その自覚はありました。けれど大好きなジュンの大切な家族を、私も同じように大切にしなくては。そしてナミさんを手本にして、「嫁」という立場であっても笑顔で義実家に溶け込まないといけない。そう思い込み過ぎていたのです。今思えばバカらしいと感じることも、あの頃の私はそんな自分の振る舞いを「正解」だと思っていました。そして出産してからの義母の言動に、どんどんストレスを溜めていくようになってしまったのです。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・elokuu