VTuber“なりすまし”被害、「にじさんじ」運営が人物特定＆和解を発表

　VTuber／バーチャルライバーグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORは26日、同社所属ライバーを名乗った「なりすまし」被害の対応について公表した。

【画像】“なりすまし”被害の対応状況を伝えた「にじさんじ」のコメント

　同社は昨年12月、「当社所属ライバーになりすました人物による詐欺事案について」とし、所属ライバーである「ローレン・イロアス」を名乗る別人が、第三者との接触を図り、金銭や物品をだまし取る等の被害が発生したことを報告していた。

　同社が法的手続等を介して調査を継続した結果、「この度、対象者（成人男性）の特定に至り、同人との間での和解が成立いたしましたことをご報告いたします」と発表した。発表では「なお、対象者と当社に被害をご報告くださった被害者との間でも、金品の返還や損害の賠償に向けた協議が進行中であると聞き及んでおります」と詳細も伝えた。

　同社は引き続き、「誹謗中傷行為のみならず、当社所属ライバーの名前を語り、事情を知らない第三者に接触を試みるといったいわゆる『なりすまし』のような悪質な行為に対しても、積極的かつ実効性のある対応を実施いたしますことを、改めて宣明いたします」と言及した。

　さらに「当社所属ライバーや当社従業員をはじめとした当社関係者は、業務上の取引関係にない方に対して、金銭の支払や物品の送付を要求したり、ライバー活動を逸脱する形での私的な接触を試みることはございません」と訴え、「万が一、当社関係者を名乗る人物・SNSアカウント等から、金銭の支払、物品の送付、私的な接触を求める等の連絡を受けた場合には、これには応じず、当社お問い合わせ窓口又は最寄りの警察署へご通報いただくようお願いいたします」と呼び掛けた。