68歳女性。高年齢求職者給付金をもらうにはもう10カ月厚生年金に加入しなければいけませんか?

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2024年03月27日 21:21  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。高年齢求職者給付金について、専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、高年齢求職者給付金についての質問です。

Q:68歳女性。新しい会社に入社し2カ月たちました。高年齢求職者給付金をもらうにはもう10カ月厚生年金に加入しなければいけませんか?

「68歳になった女性です。2年間勤めた会社が契約満了となり、新しい会社に入社し2カ月ほど勤務しています。

高年齢求職者給付金をもらう場合、厚生年金加入が6カ月と、1年で金額の違いがあるそうですね。1年加入した分でもらうにはもう10カ月厚生年金に加入しなければいけませんか?」(ミドリ・Aさん)

A:離職の日以前1年間に、通算で1年以上雇用保険に加入していれば、50日分の高年齢求職者給付金をもらえる可能性があります

高年齢求職者給付金をもらうためには、離職の日より前の1年間に、通算で6カ月以上の雇用保険の被保険者期間が必要です。雇用保険の被保険者期間が通算で6カ月以上あれば30日分、通算で1年以上あれば50日分の高年齢求職者給付金が支給される可能性があります。

相談者「ミドリ・A」さんは、もう10カ月厚生年金に加入してなくてはなりませんか、と書かれていますが、高年齢求職者給付金を50日分受給したいのであれば、厚生年金ではなく、雇用保険に離職の日より前の1年間、通算で1年以上、加入する必要があります。

以前勤務していた会社でも雇用保険に加入し、今の会社でも入社した4月から2カ月間、雇用保険に加入しているのであれば、今すぐに退職しても高年齢求職者給付金をもらえる可能性があります。詳しくはハローワークなどで確認してみてはいかがでしょうか。

文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

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