国民年金と老齢基礎年金って違うものですか?

1

2024年03月28日 18:41  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金と老齢基礎年金の違いについてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、国民年金と老齢基礎年金の違いについてです。

Q:国民年金と老齢基礎年金の違いは?

「私はアルバイトで働き、国民年金保険料を払っています。将来、老齢基礎年金というものをもらえると聞いたのですが、国民年金と同じものを指しているのでしょうか?」(匿名希望・31歳)

A:国民年金は制度の名称であり、国民年金制度からもらえる給付金のひとつが老齢基礎年金です

日本の社会保障制度である公的年金制度には、国民年金制度と厚生年金制度があります。国民年金制度(国民年金)とは、20歳以上60歳未満の国民が全員入るもので、老齢になったとき、障害状態になったとき、本人(被保険者)が亡くなった場合に備えるものです。

国民年金の給付金のひとつに、老齢になったときに受給できる老齢基礎年金があります。ほかにも障害基礎年金、遺族基礎年金、死亡一時金、寡婦年金などがあります。

相談者のようにアルバイトで働いて国民年金保険料を払い続け、免除期間・猶予期間なども合計して10年の期間を満たすと、65歳から老齢基礎年金を受給できることになります。

また20歳から60歳までの40年間、国民年金保険料を支払うと、老齢基礎年金の満額81万6000円(2024年(令和6年)4月からの額)を受け取ることができます。

長い人生の中で、もし国民年金保険料を支払えなくなってしまった場合は、免除・猶予申請を必ずして、満額の老齢基礎年金に近づけるようにしましょう。

文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

このニュースに関するつぶやき

  • 国民年金 ⊃ 老齢基礎年金
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定