ビジャレアルと読売ジャイアンツが異業種交流! 日本野球界に欧州最高峰の育成メソッドが流入

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2024年03月28日 20:26  サッカーキング

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読売ジャイアンツとビジャレアルが異業種交流
 日本の野球クラブである読売ジャイアンツとラ・リーガに所属するビジャレアルが、異業種交流を行ったようだ。

 ビジャレアルのカンテラ(下部組織)は、欧州フットボール界で高い評価を受けている。これまでに、ブルーノ・ソリアーノ、マヌ・トリゲロス、ジェラール・モレノ、パウ・トーレスらを輩出。また、初優勝を果たすことになる、2020−21シーズンのヨーロッパリーグ・決勝戦マンチェスター・ユナイテッド戦のスタメンには、5人のカンテラーノが並んでいた。ヴィラ=レアルの街の人口は約5万人。そんな小さな街のクラブで育った選手たちが、欧州随一の名門を倒して、戴冠を成し遂げているのだ。

 レポートによると、ビジャレアルに来訪したのは、読売ジャイアンツの片岡保幸コーチと他2名。本拠地『エスタディオ・デ・ラ・セラミカ』や練習場、さらに同練習場に併設された最先端のクラブハウス(選手寮、教室、自習室、レジャースペースなど)を視察。また、アカデミーディレクターのルイス・アルナウ氏やフベニルA(U−19)でアナリストを務めるアレハンドロ・ロドリゲス氏らに面会するとともに、各年代のトレーニングセッション、選手とコーチ間で行われる個別ミーディングも見学したとのことだ。

 今年からU−15チームが本格的に始動する読売ジャイアンツは、世界最高峰と定評があるビジャレアルの育成メソッドに着目。ビジャレアルのフットボール管理部に在籍する佐伯夕利子氏の尽力により、今回の視察が実現した。旧弊な仕組みから脱却し、日本野球界のトップクラブとして新しい時代の先駆者を目指している、と読売ジャイアンツの来意について語った同氏は、「日本人にとって、ビジャレアルは選手育成の模範的クラブ」としつつ、以下のようにコメントしている。

「野球はアメリカ色が強く、ヨーロッパのフットボールとは全く異なるものです。これまでは育成するという概念がなく、ユースチームという仕組みもありませんでした。選手の獲得は、ドラフトによる契約というのが主流だったからです」

「彼らはステレオタイプ的な考えに捉われておらず、育成年代のトレーニングプロセスにおいて、ビジャレアルの育成メソッドを応用したいと考えています。読売ジャイアンツは、今年からU−15というカテゴリーを創設しました。コーチたちは、“自律的な選手”を育成するにはどうしたらいいのかを、ビジャレアルから学ぼうと大きな意欲を示しています」

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