想像以上にキャラクター大国の韓国、唯一のNGは…?「ポケモンパン」や「サンリオ」「ちいかわ」人気で“逆輸入”の動きも

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2024年03月29日 08:40  ORICON NEWS

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韓国で日本のキャラクターグッズが人気(写真提供:スポーツソウル日本版)
 韓国発信のトレンドが日本の若者の間で流行する中、一方の韓国でも日本のキャラクターが空前のブームとなっている。スーパーやコンビニにはあらゆるコラボ商品が並び、たちまち品切れになることも。キャラクターショップやコラボカフェも、連日大賑わいだ。同国のキャラクター事情について、韓国の最新エンタメ情報を日本に発信する『スポーツソウル日本版』に聞いた。

【写真】え!これが韓国!? グッズがずらり…驚きのキャラクター人気ぶり

■韓国でブーム加熱、ポケモンパンやサンリオ、ちいかわ、おぱんちゅうさぎも人気

 近頃、韓国の若者たちが日本のキャラクターに夢中になっている。2022年には、「ポケモンパン」が入手困難になるほどの大ブームに。BTSのRMが「お願いだから、もっと売ってください」とInstagramストーリーで言及したことも話題となり、人気に拍車がかかった。

 「韓国では1990年初頭にポケモンパンが発売され、子どもたちの間で封入シールを集めるのが大流行しました。今回の“ポケモンパン現象”の担い手は、若者〜大人世代になった当時の子どもたちです。韓国では今、空前のレトロブームなんです」

 そう語るのは、韓国の最新エンタメ情報を発信するウェブメディア『スポーツソウル日本版』のコウ・ユンチョルさん。日本の若者の間でもレトロブームが続いているが、韓国も同様で「古い喫茶店やネオンの居酒屋が若者で賑わっている」とのことだ。

 「なかでも韓国のレトロブームを牽引しているのが、1990年代に進出した日本のキャラクターです。 幼い頃に好きだったキャラクターに触れることで、『安心する』といった声があるようで、忙しい日常を癒す存在になっているようです」

 そのほか、ちいかわやおぱんちゅうさぎといったSNS発のキャラクターも、日本と時差なく人気を博しており、「アイドルやインフルエンサーがSNSで紹介して火がつくことが増えている」(コウさん)という。

■思った以上にキャラクター大国? 唯一NGなのは…

 ネットやSNSの発達で、国境を越えるキャラクターは多い。たとえばLINEのキャラクターである「LINEフレンズ」は韓国発のキャラクターだが、今やスタンプなどで日本の日常にもすっかり定着している。そこから派生した「BT21」(BTSとのコラボ)も、K-POPファンの間で大人気だ。また今年は、韓国のウェブトゥーン「パンパンくんの日常」のキャラクターグッズも日本上陸する。

 こうした“国産キャラクター”も数多くありつつ、日本のキャラクターにも親しんでいる韓国人は、日本と並ぶキャラクター大好き国民なのだろうか。

 「 日本のキャラクターでは『クレヨンしんちゃん』が缶ビールとコラボしていたりと、子どもだけでなく大人にもキャラクターが好きなことが伺えます。」(コウさん)

 スーパーやコンビニには、さまざまなキャラクターとコラボした食品や飲料、ラーメンといった商品が並ぶのが韓国の日常だ。

 「 唯一NGなのが下品なもの。たとえば根強い人気のクレヨンしんちゃんも、“ケツだけ星人”は受け入れられていないようです」(コウさん)

 「キャラクターそのものは一過性のブームではありません。コラボ商品で一気に波が来たとはいえ、ポケモンは一定の人気がずっとありますし、サンリオもレトロブームと相まって、特に今は若い女性の間でトレンドになっているという印象です」(コウさん)

 2021年より、ソウルと釜山にサンリオキャラクターカフェ&ショップ『Sanrio Lovers Club』がオープン。韓国カルチャーのテイストにリバイバルしているY2Kの要素とサンリオのカワイイを融合した同ショップは、日本の韓国ファンやサンリオファンの間でも「行ってみたい!」と話題を呼んでいる。

 その反響を受けて、同店の雰囲気が体験できるイベント『Sanrio Lovers Party』(〜3/31)が東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で開催中。連日、入場待ちが発生する大賑わいとなっている。

 「日本では韓国カルチャーが流行していて、韓国ではサンリオのキャラクターが流行しています。そのことに着目し、“世界中がもっとなかよく”なるために国の枠を超えたイベントを企画しました。韓国のSanrio Lovers Clubと連動し、スタッフがデコレーションした学校風スペースなど、日本と韓国で一緒に盛り上がれるカワイイでいっぱいの世界となっています」(サンリオ担当者)

 コロナ禍には日本で“渡韓ごっこ”ブームが、韓国では映画『すずめの戸締り』や『THE FIRST SLAM DUNK』の旋風が巻き起こったことも記憶に新しい。海外渡航が本格的に解禁された今年は、韓国からの訪日、日本からの訪韓ともにコロナ前を上回る予想だ。

 韓国の『Sanrio Lovers Club』と連動したイベントが日本で開催されるように、それぞれの文化は巡り、新たな盛り上がりを見せている。コウさんも、「文化に壁はない」と考える。若者たちは互いのカルチャーを愛し、リスペクトし合っている。そうした「みんななかよく」の輪を繋げてきたのが、キャラクターやエンタメであることは間違いない。

(文:児玉澄子)

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