『サマータイムレンダ』作者の新作登場  『ジャンプ+』で続々はじまる新連載、注目の作品は?

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2024年03月30日 07:00  リアルサウンド

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  『怪獣8号』や『SPY×FAMILY』など、メガヒット級の人気マンガをいくつも生み出してきたWebアプリ『少年ジャンプ+』。その勢いは留まることを知らず、2024年の春には怒涛の新連載ラッシュがはじまっている。今回は新連載のラインナップから、とくに注目が集まっている作品をいくつか紹介していきたい。


(参考:【写真】『サマータイムレンダ』のモデル「友ヶ島」で食べられる「慎平のカレー」や島の画像を見る


  3月22日から始まった『ゴーストフィクサーズ』は、TVアニメ化もされた『サマータイムレンダ』の作者・田中靖規による新連載。長期連載としては約3年ぶりの新作となる。


  ジャンルは「非現実校正アクション」と銘打たれており、「GHOST」と呼ばれる非現実的現象が多発する「御厨ヶ丘ニュータウン」という架空の街が舞台となっている。第1話では主人公の中学生・籠目ひふみが、同じマンションに引っ越してきた少女・雲母坂最果(きららざか・もか)と出会い、衝撃の事件に巻き込まれるところが描かれていた。


  どうやら基本軸としては、2人がバディを組んでGHOSTと戦っていく話になるようだ。ホラーじみた設定に見えるものの、ポップな絵柄や「ゼッタイキル剣」といったシュールなネーミングも相まって、さわやかな作風となっている。


  また3月11日から毎週月曜に更新されているのが、『暗黒デルタ』という新連載。現実世界の裏側に「デルタ」と呼ばれる異世界の都市があり、その住人が人間からエネルギーを吸い出して暮らしている……というSF的なダークファンタジーだ。


  作者の有波は新進気鋭の漫画家で、『少年ジャンプ+』で読み切りを発表するたびに大きな話題を呼んできた。突然変異によって生まれた「デス鮭」を討伐する人々を描いた『デス鮭ハンター』、そして遺体を堆肥にする仕事を描いた『コンポスター葬式』がこれまでの作品だが、いずれも独特の疾走感とブラックユーモアに満ちている。


  今作の『暗黒デルタ』は初連載作品となるため、その作風がどんな風に進化していくのか要注目だ。


新たな地平を開拓するジャンプ+作家たち


 『少年ジャンプ+』といえば、幅広いジャンルのマンガが掲載されていることでお馴染みだが、そのなかでも『ごぜほたる』はかなり挑戦的な作品だと言える。


  同作は3月19日から始まった十三野こうによる新連載。三味線を携えて旅をする盲目の女性芸人「瞽女」(ごぜ)が題材となっており、幼くして親を失った少女・ホタルが不思議な旅芸人の一座に出会い、ごぜの世界に飛び込んでいくというストーリーだ。


  少年マンガでは珍しい題材という以上に、目を見張るのは表現力の高さ。壮絶な運命を背負った少女の内面が鮮やかに描き出されており、読む者の感情を激しく揺さぶってくる。


  また連載開始時期は少し前になるが、1月から始まったバンド物語『ふつうの軽音部』も人気を集めている。同作は元々クワハリが『ジャンプルーキー!』で発表していたマンガだが、出内テツオが作画を担当する形で正式連載が始まった。


  ギター初心者の女子高生・鳩野ちひろが憧れの軽音部に入部するという物語で、自意識にまみれた青春が繰り広げられていく。第1話からRADWIMPSの『おしゃかしゃま』や銀杏BOYZの『あいどんわなだい』といった音楽の引用が飛び交っており、とくに邦ロックが好きな読者の共感を誘う作品となっている。


  なお、『ごぜほたる』の十三野こう、『暗黒デルタ』の有波、『ふつうの軽音部』のクワハリは、いずれも『ジャンプルーキー!』出身。個性的な漫画家たちがさらにデビューしていくかもしれないと思うと、『少年ジャンプ+』の今後が楽しみだ。


(文=キットゥン希美)


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  • 逆にONE PIECEが休載するとWBはヤバそうですね。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
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