「さようなら。そして、ありがとう」実物大“動くガンダム”の公開に幕 - 「次は人が乗れるガンダムやザクに挑戦したい」

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2024年04月02日 14:50  マイナビニュース

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多くのファンを魅了した“動くガンダム”がついにその任務を終えた。



高さ18メートルの実物大ガンダムを展示し、大きな話題となった神奈川県横浜市の複合施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が2024年3月31日、惜しまれながらも幕を閉じた。約3年3ヶ月の開催期間中、国内外から約175万人もの来場者が訪れたという。



最終日には最後のイベント「GFY GRAND FINALE 〜To the New Stage〜」が実施された。今回はその千秋楽の模様をレポートしたい。


○「次は人が乗れるガンダムや動くザクに挑戦したい」


2020年12月より期間限定でオープンしていた「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。コロナ禍による外出自粛の影響もあり、過去には二度、開催期間が延長されたが、このたびついに終幕を迎えた。



ラストイベントのトークショーには、実物大の“動くガンダム”を作り上げたプロジェクトチーム「GUNDAM GLOBAL CHALLENGE」のテクニカルディレクター・石井啓範氏らが登壇した。


石井氏は「当初は1年の予定だったが、コロナの影響もあって気づけば3年が経っていた。3年間も動くガンダムが本当に頑張って動いてくれたというのは感謝しかない」と振り返り、「今回は安全性の問題もあって人が乗るかたちにはできなかったので、次は人が乗れるガンダムにチャレンジしたい。我々はジオンが好きなので、次はぜひ動くザクに挑戦したい」とコメント。会場のファンからは大きな拍手が送られた。


システムディレクターの吉崎航氏は、「私自身も常に巨大ロボットを作りたいなと思いながら生きてきたので、これに参画できた事自体が喜びだし、これを通過点としてどこまで行けるかがハッキリ見えた部分もある」と回顧。「今回、これだけの期間続けられたのは本当に良いメンバーと組むことができたから。そして、3年間も続けることができたのは多くのお客さんがきてくれたから。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。



ゲストとして登場したメディアアーティストの落合陽一氏は、「この場に立ち会えたことは本当に光栄。オープン前からオープンの最後まで拝見して、非常に可能性のあるプロジェクトだと思った」と話し、今後はバーチャルリアリティやAIとガンダムのコラボレーションに期待したいと語った。


挨拶に立った機動戦士ガンダムシリーズ総監督・富野由悠季氏は、「具体的な学びがあったという意味でも、とても有意義なイベントだった」と感想を口にし、「アニメでしか物を考えられなかった僕のような立場の人間が、“リアリズム”、つまり社会というもの、それからみなさんがいるお陰でこういうイベントが実現できたということを学習させていただいた。心から感謝いたします」と謝意を述べた。



その後、会場では最後の“起動実験”を実施。さらに、花火やドローンを使った大掛かりな特別演出も披露するなど、スケールの大きさとクオリティの高さで、詰めかけたファンを魅了した。


「GUNDAM FACTORY YOKOHAMAでの最終起動実験、完了」の言葉とともに特別演出は終了。イベントの最後は、『機動戦士ガンダム』の主人公であるアムロ・レイの次のナレーションで締めくくられた。



「みんなありがとう。100年後の未来を想像してほしい。テクノロジーは人のコミュニケーションを促進しているだろうか。モビルスーツと呼ばれるロボットは、人々の生活を豊かにするために使われているだろうか。このGUNDAM FACTORY YOKOHAMAで行われた、18メートルのガンダムを動かすという実験。この体験を共有した、たくさんの国やさまざまな世代の人たちに、この挑戦や出会いの記憶、この場所で生み出されたメッセージを、未来に向けて伝え続けてほしい。そして子どもたち、未来を作るのは間違いなく君たちだ。君たちが描いた未来で、また会えることを信じているよ。さようなら。そして、ありがとう」


(C)創通・サンライズ(猿川佑)

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