目指せ全世代JRA重賞制覇 ハーツクライのラストクロップがニュージーランドTで偉業達成へ

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2024年04月04日 18:30  netkeiba

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クイーンCは追い込み届かず3着だったルージュスエルテ(今年2月撮影、ユーザー提供:おさむさん)
 名種牡馬ハーツクライの最終世代となるルージュスエルテ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、ニュージーランドトロフィー(3歳牡牝・GII・芝1600m)で重賞初制覇を目指す。

 ルージュスエルテは父ハーツクライ、母リュズキナ、母の父Storm Catの血統。父は現役時代に05年の有馬記念、06年のドバイシーマクラシックを制覇。ジャスタウェイやリスグラシュー、ドウデュースなど、多くの名馬を送り出した名種牡馬だ。そして母系も素晴らしく、半兄のレッドジェネシスは21年の京都新聞杯の覇者。祖母の全兄のキングオブキングスは98年の英G1英2000ギニーを制している。

 ここまで4戦2勝。昨年6月の新馬(東京芝1800m)は圧倒的1番人気に支持されながら7着だったが、2戦目から未勝利(新潟芝1400m)、1勝クラス(東京芝1400m)と連勝。一気にクラシック候補に浮上した。しかし、前走のクイーンCは出遅れとスタート直後の不利が重なって最後方からとなり、直線で大外から追い上げたものの3着が精いっぱい。ここで賞金を加算できなかったため、桜花賞は無抽選で除外となり、牡馬相手のニュージーランドTに参戦することが決まった。

 父の偉業がかかる一戦でもある。ハーツクライは08年生まれから21年生まれまで、14世代の産駒を残した。現4歳までの13世代は全てJRA重賞を制覇。現3歳世代はここまで延べ9頭が重賞に挑戦し、昨年のアルテミスSのサフィラの2着が最高着順だが、勝てば全世代制覇達成となる。ルージュスエルテが桜花賞除外の無念を晴らすとともに、天国の父にプレゼントを届けることができるか。その走りに要注目となる。
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