Galaxy S24シリーズはFMラジオを利用できる？

　皆さんは災害時、どのように情報を収集するだろうか？　実は、災害が起こる度にX（旧Twitter）で、「FMラジオ」「ワンセグ／フルセグ」を必要とするような投稿が目立つ。一方で、iPhoneはもちろん、Androidスマートフォンの一部機種では、これらの機能を利用できない。

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　サムスン電子ジャパンが4月3日に国内で発表したばかりの新型スマートフォン「Galaxy S24」シリーズでは、FMラジオとワンセグ／フルセグの機能を利用できるのだろうか？　結論からいえば、どちらも搭載されていないため、利用できない。

　国内ではNTTドコモ、au（KDDI／沖縄セルラー電話）、Samsungオンラインショップが11日に「Galaxy S24」「Galaxy S24 Ultra」を発売する。通話時の翻訳や文字起こしを可能にする「Galaxy AI」の搭載が大きな特徴となっている一方で、FMラジオとワンセグ／フルセグの搭載は見送られてしまった。

　災害時の情報収集はSNSや災害情報サイトなどでも行えるが、災害で被災した地域で、携帯電話サービスが利用できない、もしくは利用しづらい状況が続くと、インターネットを介して情報を取得することは難しい。無線LANビジネス推進連絡会（Wi-BiZ）が運営する無料の公衆無線LANサービス「00000JAPAN（ファイブゼロジャパン）」が開放されるケースはあるが、利用できる場所が限られている。

　そうした実態があってか、日本のどこかで大きな災害が起こる度に「災害のときはラジオ大事」「東日本大震災のときはワンセグで津波のニュース映像を見た」などと困り感を訴えるような声がSNSに挙がるようだ。

　ワンセグ／フルセグ搭載スマートフォンはほぼ絶滅状態の中、いつ起こるか分からない災害のためだけに再度ワンセグ／フルセグを搭載するのは現実的ではない。一方で、FMラジオはまだ搭載している機種があるため、通信事業者とメーカーには製品ページで搭載可否を分かりやすく明記してほしい。

　繰り返しにはなるが、サムスン電子ジャパン広報によると、国内で販売されるGalaxy S24／Galaxy S24 Ultraには、FMラジオとワンセグ／フルセグの機能がない。どうしても使いたい……という人は、ポータブルラジオ／ポータブルワンセグチューナーを利用しよう。

　ラジオアプリがインストールされていて、イヤフォンジャックのあるGalaxyスマートフォンは（有線）イヤフォンがFMラジオアンテナの代わりになるという。その逆にFMラジオ対応機種でイヤフォンジャックのない場合は、「ラジオアンテナ付きの専用イヤフォンが必要となる」（広報）としている。