職場で「この人は要注意!」と感じた衝撃の人…挨拶しても目が“笑っていない”彼女の本性とは

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2024年04月04日 22:11  All About

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新たな出会いが多い新シーズン、たとえ違和感があっても自分の感覚のほうがヘンなのでは? と思うことは少なくない。中途入社のアラフォー女性を迎えたある職場で、30代女性が経験した実話を紹介。
世の中には、自分の想像を超えた思考回路の人間がいる。その人がヘンなのか、はたまたヘンだと感じる自分がヘンなのかと悩むこともあるだろう。

人の気持ちを想像できない彼女

「つい最近、中途入社で来たアラフォー女性のクミさんが、どことなくヘンだなあと最初から思っていたんです。挨拶はするけど目が笑ってない、話をしてもどこに彼女の本音があるのかわからない。私だけがそう思っているのかもしれないと、最初は黙っていたんですが……」

そう言うのは、デザイン関係の仕事をしているメイさん(35歳)だ。中途とはいえ、経験者だというから彼女への期待も大きかった。

「あるとき、まだ彼女は慣れないからと私が一緒に仕事をすることになったんです。取引先の人が、みなさんでと言って菓子折をくれた。その後、私は仕事がつまっていて忘れていたんですが、そういえばクミさん、いただいた菓子折はどうしたの? と聞いたら、勝手に他部署に回していたんです。はあ? と私は目が点。

どうしてそこへ回したのかと聞いたら、これからお世話になるので、と。いや、だったらあなたが買ってらっしゃいよと言いました。みなさんでと言ってうちの部署に差し入れてくれたのに、自分の損得を考えて他部署に回すのはおかしいでしょ、と」

その他部署に所属する知人に尋ねると、彼女はあたかも自分が買ってきたもののように渡したという。「この人は要注意!」という黄色信号がピカピカしたとメイさんは言う。

部長に対する態度もヘンな彼女

大先輩にあたる部長がごちそうしてくれたときも、クミさんの様子はおかしかった。

「やたらしつこく、この経費は会社で出るんですか、部長のポケットマネーなんですかと聞くんです。ごちそうしてくれるんだから、どっちでもいいじゃないですか。

部長が口を濁していたら、『ポケットマネーなんですね、だったらごちそうになるわけにはいきません』と急に切り口上になって……。私も他の社員もわけがわからず、場の雰囲気がおかしくなりました」

彼女の前職を知っているという同僚に話を聞いてもらったら、どうやらクミさんはパワハラ、モラハラを受けていたと判明。そのトラウマがあるんだろうと同僚たちと話していたのだが、あるときを境に、外部で仕事をしてもらっているフリーランスの人たちから苦情が入るようになった。

パワハラ、モラハラを平気でする彼女

「その人たちの話を聞くと、クミさんがことあるごとに『社長に言って、出入り禁止にします』『この仕事、降りてもらったほうがいいかもしれない』といちいちハラスメントをして脅し、外部の人たちのギャランティーを下げているとわかった。

彼女としては、会社に損をさせない優秀な社員だと認めてもらいたかったようですが、それって逆に会社の名前に傷をつけるだけでしょ。彼女は社長に呼ばれて厳重注意となりました」

その後は社員ともコミュニケーションをとろうともせず、淡々と仕事をするようになった。だが協力しなければいけない仕事も多い。分担を決めようとすると、彼女は「それは私の仕事ではありません」と平然と言い放った。

「いや、それも私たちの仕事のうち。だったらあなたは何を担当するの? と聞くと、私は前職ではもっと芸術的な仕事をしてきた。ここは小さい仕事が多すぎるんですよねと言うんですよ。そんなに自信があるなら、もっと大きな仕事を請けている会社に行けばよかったのにと言ったら、受からなかったのでしかたなく来たんですって。

ああいうことをよく平然と言えますよね。もともとここで働いている私たちをバカにしているとしか思えない」

「衝撃の人」はその後……

あれやこれやあって、結局、彼女は1年足らずで退職していったが、最後までプライドが高く、自分の保身のために他人に嘘をつくという事態も見られた。

「私たちにとっては“衝撃の人”だったので、その後もいろいろ噂していたんですが、彼女、20代のころはいい仕事をしていたらしい。ただ、それがけっこう人の真似だったり、上司におもねって得た仕事だったりと評判は今ひとつ。

そのうちあちこち転職していたようですが、どこへ行ってもコミュニケーションがとれず、自己保身のための嘘がバレたりしたみたい。なんだか同じ仕事をする人間として、他人事とは思えないところもあるんですが、結局、私たちは誠実に仕事をしていくのがいちばんだよねと同僚と話し合っています」

20代のころちやほやされ、実力以上の評価を得てしまったことでプライドだけが高くなってしまったのだろうか。仕事というのは、いつの時代も実直、誠実に勝る能力はないのかもしれない。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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  • 「仕事というのは、いつの時代も実直、誠実に勝る能力はないのかもしれない」‥‥この人は仕事は実直だけどテーマは不誠実なものが多い気がする(笑)
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