深夜に高校生働かせた疑い＝露天商ら逮捕、１９時間勤務も―警視庁

　深夜に高校生を露店で働かせたとして、警視庁少年育成課は５日までに、児童福祉法違反（有害目的支配）容疑などで、露天商「徳力一家」代表の松本健治容疑者（６３）＝神奈川県綾瀬市小園南＝ら６人を逮捕した。同容疑者ら４人は容疑を否認し、他の２人は認めているという。

　同課によると、徳力一家は相模原市や厚木市などで夏祭りに露店を出店しており、１５〜１６歳の少年少なくとも１１人をアルバイトとして雇っていた。日給約１万円と食事代を支給していたが、午前６時から休憩をほとんど与えず、１９時間連続で働かせたこともあった。

　遅刻したり、やめようとしたりすると、馬乗りで殴るなどしたほか、１００万円以上の制裁金を要求。「払えないなら特殊詐欺や強盗をやらせる」と脅し、粘着テープでぐるぐる巻きにされた人の動画を見せるなどして恐怖心を抱かせていた。