「約30年前の商品を探しています」呼びかけ→奇跡的に発見! Xのパワーに「すごい」「見つかるとは」と反響

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2024年04月08日 12:03  ねとらぼ

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探していたモニター

 約30年前に発売されたモニターを探しています――周辺機器メーカー、エレコムが探していた商品が、X(Twitter)の呼びかけで見つかった出来事が、Xで注目を集めています。


【画像】実際に見つかったモニター


 エレコムの公式アカウントは3月5日に「【探しています】お客さまの中に!お客さまの中に、約30年前に発売したルナリスシリーズのモニター LUNARIS-MONITOR シリーズ HRM-L17, HRM-L15をお持ちの方はいらっしゃいませんか? 無償でお譲りくださいとは言いません」とXに投稿しました。過去の製品を展示したいという理由からで、「売れるものはすべて売ってしまえ、で過去を振り返らない会社」のため、会社には残っていないのだそうです


 投稿は100万回以上閲覧され、「懐かしい」「実家にあった」などの反響が寄せられました。自宅にある古いモニターを確認して「IBM 2236-3DNだった」「FUJITSUでした」など報告する人も見られました。


 それから20日後の3月25日、探していたモニターが無事発見されたとエレコムは報告。「なんと、見つかりました。『あること自体が奇跡』という状況で、Xの無限の可能性に驚いています。ご協力くださいましたみなさまに深く御礼申し上げます」と感謝を述べました。


 添えられた画像には2台のモニターが映っており、どちらも時の流れを感じさせる深い色合い。コメント欄には「うおおおー!!ありがたいですね」「エレコムさんと周りの方々のお力が奇跡を起こしましたね」「時代を積み重ねてきた風貌に感動を禁じ得ない…!」といった声が寄せられています。


●「あること自体が奇跡」な理由


 「あること自体が奇跡」なモニターが見つかったことについて、ねとらぼ編集部ではエレコムを取材しました。


―――ルナリスモニターはどんな商品ですか


エレコム 約30年前に発売した、17インチ・15インチのブラウン管を使用したカラーディスプレイモニターです。当時の価格は17インチモデルが15万8000円、15インチモデルが8万4800(各税別)です。接続端子は、D-sub 15pin(ひと昔前の青い端子)です。


 弊社の現会長である葉田(順治)は創業時からデザインにこだわりを持っていました。そして1984年に発売された「Apple IIc」の製品デザインに感銘を受け、そのデザインを担当した、世界有数のデザインカンパニー「フロッグデザイン」社へ当社のデザインプロジェクトを依頼しました。その結果誕生したのが「ルナリスシリーズ」です。同製品でグッドデザイン賞も受賞することができました。


―――「あること自体が奇跡」という状況、とXには書かれていましたがその理由をお聞かせください


エレコム 30年前の製品であることと、モニターは今の主流である薄型のタイプに切り替える際に古いものは廃棄をしていることが多いと想定していたためです。


―――Xでの呼びかけ後、情報はどのくらい寄せられましたか


エレコム おかげさまで、3〜4件の情報をいただけました。


―――発見されたルナリスモニターはどこにありましたか


エレコム ご自宅に大事に保管してくださっていたXのユーザー様からご提供いただきました。


―――Xでの反響やルナリスモニターが見つかったことについてコメントをお願いします


エレコム 想定以上の反響で驚いています。Xを使っている方々のやさしさを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。また困った際はみなさまにご相談をさせていただくこともあると思いますが、その際はよろしくお願いいたします。


このニュースに関するつぶやき

  • 1回だけ言わせて‥昔のもの=他人でも探してしまうような貴重なものは大体親が捨てなきゃ見付かったり残ってる。‥さらに子供の頃に良いと思って買ったものは他人もその価値を解る
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