大堀相馬焼、火入れ始まる=拠点施設で14年ぶり―福島・浪江

1

2024年04月11日 09:31  時事通信社

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

大堀相馬焼の登り窯に火入れする半谷貞辰さん=11日午前、福島県浪江町
 福島県浪江町で300年以上続く焼き物「大堀相馬焼」の展示や作陶体験などを行う拠点施設「陶芸の杜おおぼり」の焼き窯が11日、14年ぶりに火入れされた。来月3日から同施設で始まるイベントで展示、販売する地元の小学生らの約800作品を3日間かけて焼き上げる。

 火入れしたのは、作品を焼く焼成室が斜面に階段状に連なる登り窯。東日本大震災の発生前は、町民らの作品を焼き上げる「登り窯まつり」で毎年使われていた。2010年の同まつりなどを最後に、震災で大きく損傷するなどしたため使用されなくなったが、町が今年再建した。

 火入れを行った大堀相馬焼協同組合の半谷貞辰理事長(71)は「14年ぶりに伝統的な登り窯に火を入れることができたことは大変意義深い。ここから再生していく大堀地区を多くの人に見てもらいたい」と語った。 

14年ぶりに火入れした登り窯の前でまきを手にする半谷貞辰さん=11日午前、福島県浪江町
14年ぶりに火入れした登り窯の前でまきを手にする半谷貞辰さん=11日午前、福島県浪江町
    ニュース設定