自宅の「スマートロック」にありがちな誤解 家から締め出されないために心掛けている実践的な5つのこと

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2024年04月12日 19:21  ITmedia PC USER

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 筆者がスマートホーム関連製品で一番恩恵を受けているのが、ずばり「スマートロック」だ。ドアに取り付けた指紋センサー付きキーパッドに指を押し当てたり、ボタンを押したりするだけで解錠/施錠できる便利さを一度でも味わってしまうと、もう手放せない。特にガジェット好きではない家族からの評判も良好で、1年以上もずっと家庭で使われ続けているのが何よりの証拠だ。


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 しかし、昨今はスマートロックを取り付けたことで「家から締め出されてしまった」という体験談や、「スマートロックやスマホのバッテリーが切れたら動かなくなるリスクが大きいのではないか」といった心配の声をいまだに見かける。


 スマートロックを使ったことがない人からすれば、そういった事態を想像するのは当然のことだろう。しかし、これらの多くはちょっとした心掛けで解消できる。誤解によって便利なスマートロックの導入がためらわれてしまうのは非常に残念だ。スマートホーム製品で快適な生活をいろいろな人に享受してほしい。


 というわけで、筆者がスマートロックを使う上で普段から心掛けているつのポイントを紹介したい。


●スマートロックを安心して使うためにできること


(1)発想を変える──「鍵を持ち歩かなくてもいい」は間違い


 スマートロックにありがちな誤解として「(もともとの)鍵を持ち歩かなくてもよくなる」というものがある。間違ってはいないのだが、これではスマートロックが万が一、使えなくなってしまった場合に締め出されてしまう懸念を払拭(ふっしょく)できないだろう。


 これは発想を変える必要がある。正解は「ドアの前で鍵を取り出す手間が省けて超ハッピー」だ。


 スマートロックを取り付けることで、もともとの鍵を使わずに解錠できるようになるが、だからといって鍵を持ち歩いてはいけないなんてルールはない。いつも通り鍵はカバンの奥底にしのばせておく。ドアの前に立ったら鍵を取り出すことなく、解錠して中に入る──これだけで便利さを強く感じられるはずだ。


 一方で、かばんを持たずに出掛けるという人もいるだろう。筆者もスマホと財布、車の鍵だけという機会は多い。そこで筆者は鍵を財布にしのばせることにした。外出時に財布を持たないことはほぼないので、とても安心できる。


(2)オートロック機能はオフにする


 多くのスマートロック製品には、解錠して扉を開け閉めすると自動で施錠してくれるオートロック機能が搭載されている。「ごみ出しでちょっと外に出たら、施錠されてしまった」という“あるある”の原因がほぼこれだ。


 慣れて使いこなせれば便利な機能だが、人間はついうっかりをする生き物だ。思い切ってオートロック機能はオフで使おう。外出時の閉め忘れを防止したかったのであれば、施錠忘れをスマホに通知してくれる機能で代用できる。もし鍵を閉め忘れたら、アプリから遠隔で施錠すれば済むことだ(Wi-Fi対応の追加アクセサリーを購入する必要がある)。


 筆者は「慣れてきた&対策を講じている」ので、60分後にオートロックされるように設定してある。


(3)自宅の合鍵を秘密の場所に隠しておく


 それでも「財布を紛失して、スマートロックも電池切れ、あるいは故障してしまった」という場合もある……かもしれない。あるいは、そこまで普段から危機意識が高くない家族がスマートロックに関して困ってしまう機会も考えられる。


 そうした場合に備えて、筆者は自宅のとある場所に鍵を入れたダイヤル式のキーボックスを保管している(鉢植えの下ではない)。これなら全てを失った状態で帰宅しても、家に入れなくなることはない。


(4)バッテリー切れ通知は優秀なので、ちゃんと指示に従う(それだけ)


 そもそもだが、スマートロック製品はバッテリー切れが近くなると、しつこいぐらいスマホに通知が来る。筆者は通知されたタイミングでECサイトに新品の電池を注文し、届いた翌日に電池を入れ替えて対処を完了している。よほど特殊な状況でない限り、「知らない間に電池が切れる」という事態に遭遇することはほぼないはずだ。


(5)スマートロックをドアに両面テープで取り付ける際に、ちゃんと脱脂する


 スマートロックでたまに聞く「スマートロック本体がドアから脱落していた」というもの。これは取り付けに使う両面テープの貼り方に問題がある。両面テープは貼る場所に油分があると粘着力が弱まってしまう。


 手が触れるドアのサムターン周辺は意外と汚れていることが多い。スマートロックを取り付ける際は周辺の油分をアルコールを含むウェットティッシュや脱脂シートなどでしっかり取り除こう。説明書の取り付け手順はしっかり守ることが大事だ。


●ちょっとした心掛けで、圧倒的な利便性を手に入れられる


 これらのちょっとした心掛けを行うだけで、スマートロック製品は安心して使える。この数年で製品の完成度も非常に高くなっているので、まだ未導入の人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。


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