![](https://news-image.mixi.net/article/77/77_20240413_103948_001.jpg)
今回のテーマは小物商品の撮り方です。小物と言っても幅広いジャンルがありますが、ここでは卓上で撮れるサイズのものを取り上げます。ビーズやジュエリーといった粒のようなもの、そしてフィギュアなどの立体物を撮るときのポイントを押さえましょう。
“極小サイズ”の商品は「小皿」を使って撮る
![ビーズのような細かいものは小皿などに載せて撮影。](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/640/auto/aa/gm/article/5/0/2/4/7/0/202403181029/mel-16.jpg)
ビーズや鉱石など、指先に乗るような極小サイズのものを撮影するときは、小皿やトレイに載せると撮りやすいです。トレイは基本、白色がおすすめ。白いものを撮る場合は、白色以外のトレイを使います。
トレイや小皿はできれば反射しない素材のほうが扱いやすいのでおすすめです。トレイがない場合は、白い紙でも代用可能です。
小瓶などの容器を使う方法も
![小瓶などの容器に入れて撮ると商品のサイズがイメージしやすい。](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/640/auto/aa/gm/article/5/0/2/4/7/0/202403181034/mel-10.jpg)
また、小瓶などの容器に入れて撮ると、商品のサイズがイメージしやすい写真になります。まとまりがよくなり見た目もすっきりするので、こうした撮り方もおすすめです。サムネイルに選べば、見た人に好印象を残せるかもしれません。
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光の当て方を意識して撮る
![ビーズの撮影例。光の当たり方を意識して撮ることで、カット面がわかりやすく写っている。](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/640/auto/aa/gm/article/5/0/2/4/7/0/202404091957/800__mel-09.jpg)
ビーズや鉱石のような光の反射によって形状が見えやすくなるものは、被写体への光の当て方で見栄えが変わってきます。
作例は、外からの光が差し込む窓際で撮影しています。窓からの外光がちょうどビーズに注ぎこみ、程よく反射して光ることでビーズのカット面が浮き上がるように撮れました。
このように光の当て方で見栄えが変わるものは、自然光で撮る場合は場所や時間帯、天候を選ぶことも大事です。
立体的なものは「背景」で見栄えアップ
![A4用紙をバックスクリーンにしてセッティング。](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/640/auto/aa/gm/article/5/0/2/4/7/0/202404092000/800__mel-17.jpg)
フィギュアのような立体的なものを撮影するときは、背景をきれいに整えてあげると見栄えがグッとよくなります。被写体の背景に「バックスクリーン」を用意して撮影してみましょう。長さ10cm未満の被写体なら、A4用紙が1枚あれば大丈夫です。
まず、被写体を置くテーブルを壁にぴったり寄せておきます。次に、紙の上部をテープなどで壁に留めたら、紙をテーブルに這わせるように敷きます。最後に、紙の上に被写体を置けばセッティングは完了です。
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作例
![バックスクリーンによってきれいな背景に仕上がり、フィギュアの見栄えもよくなった。](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/640/auto/aa/gm/article/5/0/2/4/7/0/202404092002/800__mel-18.jpg)
バックスクリーンを使って撮影した写真がこちらです。背景がきれいに仕上がっており、フィギュアの見栄えもよくなりました。
ここでは光の当て方に関する細かい説明は省きますが、直射光が当たり強い影ができるような場所は避けてセッティングするのがおすすめです。自然光・室内光どちらを用いる場合でも強い光は避けて、やわらかくフラットな光を利用して撮影するときれいな仕上がりになりやすいです。
また、カメラに収めるのはバックスクリーンの範囲だけにするよう気をつけましょう。バックスクリーンの後ろの壁まで写ってしまうと、背景がきれいになるどころか逆効果になってしまいます。
(文:瀬川 陣市(写真撮影ガイド))