村上春樹原作初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』7・26より公開決定

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2024年04月13日 21:58  ORICON NEWS

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村上春樹原作初のアニメ映画化『めくらやなぎと眠る女』7月26日より東京・ユーロスペースほか全国で公開
 村上春樹氏の小説が原作の初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』が7月26日より、東京・ユーロスペースほか全国で公開されることが決定した。

【動画】長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』予告編

 村上氏の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが翻案した作品。

 ピエール・フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで、2022年6月、世界最大の「アヌシー国際アニメーション映画祭」でプレミア上映された本作は、同映画祭で審査員特別賞を受賞。23年3月に行われた「第1回新潟国際アニメーション映画祭」では、栄えあるグランプリに輝いた。同映画祭の審査員を務めた押井守氏は本作の受賞理由として、「現代文学を表現する最適のスタイルなんじゃないかということで、3人の審査員の意見が一致した、唯一の作品」とコメント。ピエール監督が手がけた音楽は、「レザルク・ヨーロッパ映画祭」作曲賞を受賞したほか、世界各国の映画祭に出品され高い評価を得てきた。

 2011年の東京。東日本大震災から5日後、刻々と被害を伝えるテレビのニュースを見続けたキョウコは、置き手紙をのこして小村の元から姿を消した。妻の突然の失踪に呆然とする小村は、図らずも中身の知れない小箱を女性に届けるために北海道へと向かうことになる。

 同じ頃のある晩、小村の同僚の片桐が家に帰ると、そこには2メートルもの巨大な「かえるくん」が彼を待ち受けていた。かえるくんは迫りくる次の地震から東京を救うため、こともあろうに控えめで臆病な片桐に助けを求めるのだった――。

 めくらやなぎ、巨大なミミズ、謎の小箱、どこまでも続く暗い廊下――大地震の余波は遠い記憶や夢へと姿を変えて、小村とキョウコ、そして片桐の心に忍び込む。人生に行き詰まった彼らは本当の自分を取り戻すことができるのだろうか…。

 大地震によって、人生に行き詰まっていることすら気づいていなかった人々が、自己のなかの真実に気づき、目覚めていく。あるものはかけがえのない出会いを、あるものは決定的な別離を体験する。フォルデス監督が「言葉にならないほど繊細で、想像を超えるほど奥深い感情、そんな感情を掻き立てる小説を使わないことなど考えられなかった」と語る6つの短編を再構成。それぞれの短編のもつ美しさやリズムが失われることなく一つの流れの中で生かされている。

 本作は、実際の俳優の動きを撮影してアニメーションの動きに取り込む“ライブ・アニメーション“と呼ぶオリジナルの手法でリアリティのある唯一無二の世界観を創出。フォルデス監督は「ミステリアスなものが絶え間なく問いを生み出すような雰囲気を目指した」という。

 さらに、「平凡な日常世界において、現実と内面の両方で起こった劇的な出来事によってその世界が揺るがされるちょっとマジカルな物語を、独自の方法で語りたかったのだ。マジックリアリズム的世界観でこの精神生活を見せるには、アニメーションは完全な手法だと感じている。なぜなら全てを一から作り直す必要があり、それが現実とのずれを生みだすからだ。このずらしと転移の必要性が私の監督としてのアプローチには不可欠なのだ」と語っている。

 予告編には村上春樹氏との共著でも知られる米文学者で翻訳家の柴田元幸氏から寄せられたコメントも収録。

 日本版ビジュアルは、読者からも非常に人気の高い“かえるくん“を軸に、小村、片桐、キョウコら登場するキャラクターが内包されている。かえるくんに寄り添う猫(ファンにはおなじみの“ワタナベノボル“)にも注目だ。

■柴田元幸氏(米文学者・翻訳家)のコメント

 どんな物語も映画も多かれ少なかれ、現実と想像、外界と内面、現(うつつ)と夢とのあいだにいつのまにか建てられてしまった門を開けてくれる装置であるわけだが、この映画はその役割をとりわけしなやかに、深く軽やかに果たしてみせる。


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  • 2020小説買ったな。21でチーズなんとか貰ったか。捨てたが。
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