万博ラッピング電車、関西走る=阪急は70年代から未来まで体感―鉄道各社

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2024年04月14日 09:01  時事通信社

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2025年大阪・関西万博仕様にラッピングされた阪急電鉄の車両と公式キャラクターの「ミャクミャク」=13日、大阪市北区
 関西の鉄道各社は13日、大阪・関西万博仕様のラッピング電車を運行し、開催1年前を盛り上げた。阪急電鉄の1日限りの特別列車は、大阪で前回万博を開いた1970年から、2025年万博が描く未来までの時代変遷を感じさせる内装で、観客参加の体験型演劇も実施。阪急の環状部分をノンストップでひと回りする特別経路を走った。

 大阪梅田駅発着の「EXPO TRAIN 阪急号」は、外装には万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインした車両を使用。阪急が保管していた70年当時の電車や駅の写真、未来の阪急沿線駅を描いたポスターなども展示した。

 体験型演劇では、70年代から来た人や25年の万博で描かれる未来の世界から訪れた人も乗車。乗客は物語の一部となり現在と過去、未来が交錯する空間を体感したほか、自ら楽器を奏でブラスバンドとの合奏を楽しんだ。3歳の娘と一緒に参加した大阪市の40代の男性会社員は「万博が楽しみで家族で乗ってみた。より楽しみになった」と笑顔で話した。

 JR西日本は、新幹線「かがやき」「のぞみ」「さくら」の車体を、ミャクミャクでラッピング。新大阪駅など3駅で出発式を行った。東海道、山陽、九州、北陸各新幹線で来年秋まで毎日運行する予定だ。万博プロジェクト推進室の綿島崇倫課長は「全国に広がる新幹線で機運を高める」と記者団に語った。

 南海電気鉄道は難波駅と特急列車「ラピート」を万博仕様でラッピング。海沿いを走るラピートにふさわしいデザインとして、青を基調とした色合いにミャクミャクをイメージしたイラストをちりばめ、海中の生命の調和を表現したという。 

大阪・関西万博デザインにラッピングされた南海電気鉄道の特急「ラピート」=12日(同社提供)
大阪・関西万博デザインにラッピングされた南海電気鉄道の特急「ラピート」=12日(同社提供)


阪急電鉄の特別列車内に掲示された前回の大阪万博が行われた1970年ごろの写真を眺める参加者=13日、大阪市北区
阪急電鉄の特別列車内に掲示された前回の大阪万博が行われた1970年ごろの写真を眺める参加者=13日、大阪市北区

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