“心の知能指数”が低いエリート男性が増加中。“親問題”をきっかけに判明した悪しきクセ

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2024年04月14日 16:40  女子SPA!

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女子SPA!

写真はイメージです(以下同じ)
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1000件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

さて、「ハイスペ年上彼氏」と言えば、頭がよくて精神年齢も高い大人の男性に違いない――そういったイメージがある女性も多いはず。ですが、その先入観が必ずしも当てはまるとは限りません。

今回のご相談者である瞳さん(仮名・27歳)は、お見合いパーティーで一回り年上の健治さん(仮名・39歳)と出会い、交際1年。彼からプロポーズもされているそうですが、あるイベントが遅々として進まず、不安な日々を送っているそうです。

※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

◆難関私立卒・外資メーカー勤務の年上彼氏

「難関私立のM大学卒の健治さんは、中高からその大学の付属の学校に入学した理系のエリートで、いまは外資の某メーカーに勤めています。イケメンというわけではないですけど、学生時代はテニスをやっていたそうで見た目はさわやかなスポーツマン。私の理想の結婚相手に条件ぴったりで、博学で知的な彼にすぐに惹かれていきました。恋愛遍歴を聞いたところ、歴代彼女は4人いて、非モテだったわけでもチャラかったわけでもないようです」

周囲に羨まれそうな「ハイスペ年上彼氏」との交際。付き合って8ヶ月後には、健治さんから「結婚しよう」とプロポーズされ、幸せ絶頂だったそうですが……。

「あれ? と思い始めたのは、私の父親が12歳差にちょっと難色を示しているということを、彼に伝えてからでした。今のご時世、一回り年上なんて珍しくもないと思うし、私は一切気にしてなかったんですが、父は価値観がアップデートされてない古いタイプの人だから、彼がアラフォーになっても結婚していなかったことを指摘してきたんです。……で、そのことを彼に伝えてから、私の両親への挨拶の日取りが全然決まらないんですよね(苦笑)」

◆ドライブは行けるのに…「仕事が忙しい」

健治さんは「最近、仕事が忙しくて、なかなかご挨拶にいく日程を確保できない」と言っているとのことですが、瞳さんは内情をこう説明します。

「父の話をする前までは、健治さんのほうから候補日をぽんぽんと挙げてくれていたんです。ただ父が難色を示していると伝えた日から、仕事が仕事が……と言い出して、具体的な日程を出してこなくなって。しかも私が見るかぎり、そんなにめちゃくちゃ仕事が忙しいわけでもなさそうで、何週間か前には私と丸一日のドライブデートに行ったこともあったんです。そんなこともあったから、私がちょっとイライラしちゃって『いつにするの?』って聞くと『瞳ちゃんに任せるよ』と。でも任せるもなにも彼の候補日がわからないと、勝手に決めることなんてできないじゃないですか」

そんな状況で筆者に相談をしてきた瞳さん。「お父さんに会うのがちょっとめんどくさそうっていうのはわかるんですけど、健治さんはどうして急にこんなにも消極的になってしまったんでしょうか?」という彼女の悩みに対して、筆者は次のように分析・意見していきました。

◆問題に直面して思考停止になってしまっている?

一言で言うと、「健治さんはお父さんと会うことにビビッているから」という結論になりますが、掘り下げていくとかなり根深い問題が見えてくるのです。

彼はいわゆる“逃げグセ”があって、問題に直面すると思考停止してしまうタイプなのかもしれません。

目の前に解決しなくてはいけない問題が現れても、壁にぶつかっていくのが恐くて、がんばってその壁を乗り越えようと思考することができず、とりあえず回避しようとする。

けれど、今回の彼女の両親への挨拶といった問題は“不可避の壁”ですから、逃げ続けたところで問題は立ちふさがり続けます。いくらとりあえず回避しても、避けても避けても壁があるなら、やっぱりその壁にぶつかっていって、乗り越えないといけないわけです。

……が、健治さんはそこまで思考できていないという可能性がありそうです。

◆“心の知能指数”が低いエリートは意外と多い

彼は直面している問題を乗り越えるための思考を働かせることができず、先延ばしにして現実逃避しているのでしょう。いずれにしても、健治さんの問題解決力の低さが露呈してしまっている状況と考えられます。

アラフォーでエリートの健治さんが、なぜこんなことになってしまっているのかというのが、瞳さんとしては理解できないのでしょうが、それは「ハイスペ年上彼氏」に間違ったイメージを持ってしまっているからかもしれません。

健治さんは39歳ですから年齢で判断するなら立派な大人ですし、難関大学卒のエリートですから頭もいいという先入観があるのでしょう。

しかし、精神年齢が未成熟で中身はお子ちゃまというアラフォーは決して少なくありませんし、ハイスペでも学校のお勉強の成績や与えられた仕事に対してのスキルが高いだけで、“地頭”が悪いというケースも少なくありません。

「ハイスペ年上彼氏」でも、“心の知能指数”と呼ばれる「EQ」が低く、問題に直面すると思考停止になってしまうという男性は、意外といるのです。

余談ですが、「ハイスペ年上彼氏」は自分のキャリアのみを客観視して、自身でも“大人で頭がいい”と思い込んでおり、実は精神年齢が低いことや地頭が悪いということの自覚が薄いというパターンは往々にしてあります。健治さんももしかすると、その無自覚タイプという可能性は捨てきれないでしょう。

◆「この彼氏で本当にいいのか?」、再考のとき

ここまでの説明をすると、瞳さんは「20代の若者ならともかく、40代目前までそうやって生きてきたのなら、ここから人間的に成長するのって難しいかもしれませんね……」と感想を漏らしました。

まさに瞳さんの言うとおり。

そういった“逃げグセ”は一朝一夕で培われるものではなく、おそらく40年近くずっとそのスタンスで生きてきたのでしょうから、それまでの人生で染みついた性質をアラフォー男性が変えていくことは相当難しいこと。

40代からでも人間的に成長し、精神年齢が成熟して問題解決能力も上がっていくという人もいますが、逆にもうほとんど成長できず一生お子ちゃまなままという人も多いのです。

ですから瞳さんは、問題解決が苦手という要素も健治さんの本質の一部だということを現実として受け止めたうえで、本当に彼を生涯のパートナーとしてもいいのかどうかということを、改めて考えるタイミングなのかもしれません。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

このニュースに関するつぶやき

  • エリートと呼ばれる人達は、「心の知能指数」で選抜された人達ではない、と言うだけのこと。気になるなら自分で選ぶことだ。
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