「マッドクールの進化に匹敵」 充実ぶり目立つ今ならマイラーズCで大物食いも

　元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が15日、netkeibaTV『前走から一変！ 好調馬体チョイス』に出演。21日(日)に京都競馬場で行われるマイラーズカップ(4歳上・GII・芝1600m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。

　田井氏はトランキリテ(牡5、栗東・松永幹夫厩舎)を真っ先に挙げ、「『ケツでっか』と思わず声が出ました」と発言した。サラブレッドのエンジンにあたる臀部の筋肉に急成長が見られ、「今年に入ってからの充実ぶりは目を見張る」「容量だけでなく、大腿二頭筋の立体感から質の高さも伝わる」と解説。「高松宮記念で解説したマッドクールの進化に匹敵する衝撃を受けた」と、GIウイナーを引き合いに出して絶賛した。

　一方で、弱点に関しても口にした。「前躯と後躯がアンバランスなので、出力を0から100に一気に上げるスタートでは、他の重賞級の馬には劣ります」と発馬で遅れる可能性を指摘。だが、「それでも爆発力はこのメンバーに入っても劣らない」と長所を述べたうえで、「レジェンド武豊騎手の冷静なエスコートを味方に付ければ、大物食いも夢ではありません」と激走を期待した。