クリエイターとファンが繋がる”推し活の新拠点”「OSHI BASE Harajuku」オープン、「コンテンツ業界に好循環を」

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2024年04月17日 09:00  ORICON NEWS

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「ハラカド」にオープンした「OSHI BASE Harajuku」
 これまでさまざまなカルチャーを生み出してきた原宿・神宮前エリアに本日開業する、東急プラザ原宿「ハラカド」。新しい体験価値を享受できる場所として、「商業施設」ではなく「創造施設」をコンセプトとしている。クリエイターを育成・支援・共創するプラットフォームやチャレンジマインド溢れる個性豊かなさまざまな店舗が揃っているが、その中で株式会社BookLiveが、クリエイター・作品とファンが繋がる新たな“推し活”拠点である「OSHI BASE Harajuku」を同建物内にオープンさせる。なぜこのような場所を作ろうと考えたのか、担当者に話を聞いた。

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■「原宿はまさに推しの街」”推し活”は原宿の歴史に通ずる

 「ハラカド」は、クリエイターを育成・支援・共創するプラットフォームやリアルの価値を最大限活用する新しい体験型メディアを実装する商業施設で、雑誌図書館、銭湯、ルーフトップバーなど地下1階から7階屋上テラスまでの全フロアに個性豊かな75店舗が並ぶ。

 そんな中、同施設の3階にオープンするのが「OSHI BASE Harajuku」。クリエイターとファンが作品や空間を通して繋がり交流できる場、クリエイターが既存の枠組みを超えて表現を追求する場、ファンがより深く“推し”の世界に没頭できる場として、新たな“推し活”拠点を作り上げていくという。

 店舗を運営するBookLiveは、原宿・神宮前エリアを「原宿はまさに推しの街」と表現。

「竹下通りにはアイドルの推しの方もいれば、漫画やキャラクター推しの方もいて、そういう意味では”推し”という概念は今までもずっとあったのですが、最近は”何かを推す”ことが非常にオープンになってきました。当社は電子書籍の配信・出版会社としてさまざまなクリエイターさんと繋がっていることが強みでもあるので、リアルなスペースを用意して、そこを新しいプラットフォームとして提供しようということで、今回のような形になりました」(BookLive ライツ・販促本部 本部長 野淵大輔氏)

■新しい体験を創作に活かす「コンテンツ業界にとってもよい循環になると感じます」

 漫画家は人前に積極的に出ていく人もいれば、「作品を大事に」「作品イメージを壊してほしくない」と表で顔出しをしない人もいる。様々なタイプのクリエイターがいることを認めた上で、「OSHI BASE Harajuku」がクリエイターの挑戦を見守れる場であってほしいと同社担当者は想いを明かす。

「これまでは机の上だけで絵を描くことが多かったかもしれません。でも店舗には大きなキャンバスが設置されたイベントスペースをオープンする予定で、そこで絵を描いてもらったり、作品の世界観を体現する場としたり、その体験自体を新しい創作に活かしてほしいという思いもあります。キャラクターを抱える企業様からも『自由に表現できる場があまりなかったので、これで何か新しいことができると思う』と言っていただいています」

 昔から推しやファンのような考え方自体はあったものの、なんとなく公にはしづらく、隠している人も多かった。だが、最近はオープンになってきている上に、同店舗のような場ができれば、さらに“推し活”を後押ししてくれる。クリエイター・ファン双方にとって好循環な新拠点となるのではないか。

「クリエイターさんの新しい挑戦が見られたら、ファンの方にはすごく喜んでいただける。その喜んでいる姿を見て、クリエイターさんはこれまでにない刺激を受けられる。それによってもっといい作品が出てくれば、コンテンツ業界にとってもよい循環になると感じます」

 ただ単に作品を売っていくという考え方ではなく、「この原宿で、クリエイターが”やりたいことをやれる環境”を作っていく」と担当者は力説する。

「『ハラカド』はクリエイターが棲み着く場所という形で、さまざまな新しい業態や取り組みを展開していくというのが、出店を決めた強い動機です。他業種さんの力をお借りしながら、我々と繋がりのあるクリエイターさんたちとうまく融合させて、お互いに新しいものを作っていければと非常に期待をしています」
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