「客席からも応援が伝わる」パリ五輪日本代表オフィシャルスポーツウェアが発表 アシックスが製作

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2024年04月17日 16:31  Fashionsnap.com

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パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会 TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェア発表記者会見

Image by: FASHIONSNAP
 「アシックス(asics)」が、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の日本代表の公式スポーツウェアを発表した。記者発表会には同大会に参加するアスリート15人に加え、チームジャパンの応援パートナーである石川佳純と鳥海連志選手が登壇した。

 公式ウェアのテーマは「パフォーマンスとサステナビリティの両立」。“史上最もサステナブルな大会”を目指す同大会に向け、優れた機能性をもちながら環境に配慮したアイテムを提供することで、スポーツを守り継続させていく方法を選手たちと共に考えていきたい、という思いが込められている。

 キーカラーにはチームジャパンを象徴する「チームジャパンレッド」に加えて「サンライズレッド」を採用。メインアイテムのポディウムジャケットでは前回大会のデザインを踏襲し、朝焼けで空が染まる「パリの日の出」の力強さや暖かさを2色のグラデーションで表現した。選手村等で着用されるTシャツやポロシャツには、日本伝統の吉祥模様である「矢絣」に着想した「YAGASURIグラフィック」をデザインし、すばやく放たれた矢はまっすぐに飛び帰ってこないことから、アスリートの強さや決断力、俊敏さを表現している。いずれも、一枚の生地から複数の型取りを行うことで端材を極力出さないというサステナブルな生産を実現。柄の配置はそれぞれ異なり、2020年東京大会の頃から重視している多様性がありながらも調和のあるデザインを意識したという。

 アイテムの開発には「コンディショニング」「サステナビリティ」「ダイバーシティ」の3つのテーマが設けられた。朝晩の寒暖差が大きいパリの夏でも選手たちが高いパフォーマンスを発揮できるよう、ポディウムジャケットには衣服内のムレを軽減し、快適な着心地を実現するアシックス独自テクノロジー「アクティブリーズ」を搭載。加えて、運動した際に熱がこもりやすい脇下などを中心に、動きに追従して孔が開閉するメッシュ素材を配することで、寒暖差がある環境でも効果的な保湿性と通気性を確保した。

 サステナビリティという観点からは、ポディウムジャケットとポディウムパンツの温室効果ガス排出量を前回大会と比較して約34%削減。すべての製品には各アイテムのカーボンフットプリントを印字することで、環境負荷の透明性を発信する。

 オリンピックとパラリンピックや競技の枠を超えて1着ずつ見え方が異なりながらも統一感のあるデザインを展開するほか、様々な年齢や性別にフィットするようにシルエットを見直し、Tシャツには様々なスタイリングが楽しめるビッグシルエットを採用した。車椅子を使用するパラアスリートには、車輪に触れる袖の背面に汚れが目立ちにくいダークカラーの滑り止めをあしらい、パンツのポケットはサイドではなくフロントに配置した。パラトライアスロンの宇田秀生選手は「ファスナーが驚くほどスムーズで、片手でも簡単に脱ぎ着ができるので、ストレスなく競技に集中できそうです」とコメントした。

 シューズは、アシックスのリサイクル可能な新作ランニングシューズ「ニンバスミライ(NIMBUS MIRAI)」をベースに、ソールとサイドのストライプにチームジャパンレッドを使用したモデルを製作した。公式ウェアはジャケットやパンツ、シューズのほか、ソックスやバックパック、フーディーなど全12型をラインナップ。4月18日から日本オリンピックミュージアムで展示する。

 発表会に登壇したアシックス応援パートナーの石川佳純はレッドのTシャツを着用。「ビッグシルエットが可愛くて着こなしやすく、元気の出るカラーなので、応援する気持ちが高まります。選手が観客席を見た時にも目立って見えるカラーなので、存在感という意味でも応援になると思います」とコメント。色違いのホワイトのTシャツを着用した鳥海連志選手は「夏に応援に力が入って熱が高まっても放熱してくれて着心地がいいので、いくらでも応援ができるウェアだと思います」と話した。
 フェンシングの見延和靖選手は、フェンシングの剣をメダルや包丁へリサイクルするプロジェクトを行っており、「(環境問題を意識してもらうためには、)まず現状を知っていただくことが大切」とサステナブルな視点でコメント。サステナブルな製造方法で作られた公式ウェアを着て表彰台に立ち、世界に向けてアピールをしたい考えだ。
 今後、ポディウムジャケットの端材を使用してミサンガを制作することができるワークショップの開催も予定。会場では石川がバスケットボールの東藤なな子選手へ、鳥海がパラ陸上競技の田巻佑真選手へそれぞれ、ミサンガとメッセージが贈られた。会見が行われた4月17日は2024年パリオリンピック開催100日前。登壇した選手たちは、着心地や機能性の良さに感心すると共にウェアに込められた思いに対して身が引き締まるとし、表彰台への意欲を見せた。

 このほか、会場では式典用の衣装も公開。赤の差し色が加えられたホワイトジャケットや襟にトリコロールカラーが使用されたシャツなどが発表された。

このニュースに関するつぶやき

  • 五輪選手の配布の量はスーツケース2つくらいあったからなあ。 1人いくらかかってるんだろう🤔 スキージャンプのメダリストのyoutube 見たけど。 日の丸背負うって
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