広告代理店など２社を告発＝計１．９億円脱税容疑―東京国税局

　法人税など計約１億９０００万円を脱税したとして、東京国税局査察部がいずれも東京都渋谷区の広告代理業「オンド」とインターネットサイト運営業「フォーシーズ」、両社の実質経営者田中鉄也氏（４４）を法人税法違反などの疑いで東京地検に告発したことが１８日、関係者への取材で分かった。

　関係者によると、オンドは架空の外注費を計上するなどの手口で２０２１年５月期の所得約１億６７００万円を隠し、法人税など約４２００万円を免れたほか、２０年６月から２１年５月までの消費税など約２１００万円を納めなかった疑いが持たれている。

　フォーシーズも同様の手口で２２年７月期までの２年間に所得約４億６００万円を隠し、法人税など約１億４００万円を脱税。２０年８月から２２年７月まで約２３００万円の消費税などの支払いを免れ、約２３００万円の還付を受けた疑い。

　不正に得た資金はカジノでの遊興費などに充てていたという。両社と田中氏の代理人弁護士は取材に対し「既に修正申告し、納税も行っている」などと回答した。