ナオヒコはというと、義母の言いなりです。彼自身はとてもいい人なのです。優しく穏やかで礼儀正しく、しかも仕事ができて経済力もある。長年続いた両親の介護で経済的にも精神的にも不安定だった私は、ナオヒコと結婚できて人生を救われたところがあります。
それから数日後。そろそろ受診したいと思うものの、義母がどこの産婦人科がいいか吟味するあまり、受診先がまだ決まりません。
そんななか、義母はシニアヨガのサークルへウキウキしながら出かけていきました。
聞けばサークルの受講後、メンバーのマダムたちとのおしゃべりに花が咲いたそう。口が達者な義母は、初参加だというのに会話の中心となり、マシンガンのようにトークを繰り広げていたようです。
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義母の話の内容は、ひどいものでした。初対面の人相手にそこまで言ってしまうなんて……。
「口と下半身では話がぜんぜん違うでしょう? それに、お産は女にしかできないのよ? 産めない男に何がわかるっていうのよ」「女医じゃないとダメだなんて、あまりに馬鹿馬鹿しい考えだわ」
こうして義母のおかしな暴走の結果、A産婦人科でお産することができなくなってしまいました。私の中では一番の候補だったのに……もう泣きたいです。
あとはB総合病院ですが、あちらは男性医師が多めなので、義母が決して首を縦に振らないでしょう。
となると、私はいったいどこで産めばいいのでしょうか。
義母は「女医!」とばかり言って、赤ちゃんや母体の安全面についてまったく心配してくれません。健康に産めることが一番だと思うのですが……このお産はいったいどうなってしまうのでしょうか。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・よしはな 編集・塚田萌