水産会社代表に無罪判決=高級魚クエの産地偽装事件―大阪地裁

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2024年04月19日 20:01  時事通信社

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時事通信社

大阪地裁=大阪市北区
 中国で養殖された「クエ」を国内で水揚げした天然ものと偽装して販売したとして、不正競争防止法違反罪などに問われた水産卸会社「ひろ」と、同社取締役新井吉守被告(57)ら5人の判決が19日、大阪地裁であり、岩崎邦生裁判長は同社代表取締役の男性(52)に無罪を言い渡した。

 岩崎裁判長は、新井被告が単独で産地偽装に関わったと認定し、懲役2年、執行猶予3年、罰金110万円とし、同社も罰金420万円とした。一方、代表の男性は「クエの販売状況を具体的に認識していたとは認められない」として、無罪と判断した。

 判決によると、新井被告は2016年11月〜17年1月、中国産の養殖クエ約300匹を国内産の天然クエと偽り、計約130万円で販売した。

 他の3人については、産地偽装への関わりはなかったとしたが、新井被告と共に貝殻を廃棄物として海に投棄したなどとして、海洋汚染防止法違反などの罪を認定し、罰金刑を言い渡した。

 判決後、代表の男性の弁護人は「刑事裁判の原則にのっとった公正な判断だ」と話した。 

このニュースに関するつぶやき

  • クエは養殖より口の辺りに針の跡がついた一本釣りものがやはりお値打ちだとは思いますねぇ。
    • イイネ!2
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