限定公開( 1 )
木で作られた伝統的な般若面を塗装する動画が、Instagramで「エクセレント!」「美しい!」などと注目を集めています。
●繊細な技術で般若の迫力を表現
動画を投稿したのは、お面作家の山本博之さん。日本の伝統的なお面作りの技を継承している職人で、制作の様子をInstagramで発信しています。
注目を集めている動画は、恐ろしい表情を浮かべる「般若」のお面を塗る様子が収められています。木目が浮かぶ素のお面を白く塗ってから、青の塗料を重ね塗りしていきます。山本さんによると、塗料は膠(にかわ)を使った日本絵の具で、調合がとても難しいそうです。
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眉間のシワなどの部分に陰影を付け、目の周りを赤く塗ると、グッと迫力のある表情に。口や歯など細かいところもていねいに塗っていきます。
極細の筆でほつれた髪の毛を1本ずつ描いていく繊細な筆さばきに思わず見惚れてしまいますね。
最後に眉を描き入れて完成。動画ではあっという間ですが、実際には約1カ月を費やしているそうです。
熟練の技を持つ山本さんですが、いまだに狙った色にならず塗り直すこともあるといい、お面職人の技の奥深さを感じます。
見事な仕上がりのお面には、国内外から「エクセレント!」「並外れてる!」「美しい!」「飾りたい」「素晴らしい仕事だ」といった称賛の声が寄せられています。
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山本さんによると、Instagramのフォロワーの8割は外国人で、日本のお面職人に対する驚きの声や、自分も作ってみたいという反応が多いそうです。また世界各国のタトゥーアーティストが、和彫りの資料としてチェックしていることもあるそうです。
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