【フローラS】“出世レース”の伝統あり 桜花賞上位組を脅かす新星の登場なるか/長岡一也

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2024年04月20日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆近年は特に“スタミナ血統”の好走が目立つ

 見応えのある皐月賞だった。力んで掛かり気味に逃げたメイショウタバルのペースは速く、5ハロン通過が57秒5。なのに後半のラップもそれほど落ちなかったので、この激流を5番手から伸びてコースレコードで押し切ったジャスティンミラノは凄かった。上がりだけの競馬で共同通信杯を勝っていたがこの皐月賞では、さらなる可能性を見せてくれた。これにクビ差と迫ったコスモキュランダも日本ダービーでは期待できる。いいものを見せてもらった。尚3着のジャンタルマンタルは別路線に行く。

 春のクラシック戦線は、舞台を東京に移し盛り上がりを見せるが、牝馬は桜花賞のレベルが高かったので、それを受けてオークス戦線に名のりを上げるものが、今週のフローラSで出てくるかどうかだ。距離を考えると、桜花賞馬ステレンボッシュ、3着馬ライトバックは怖い存在になると思えるが、フローラS出走馬から必ず何頭かは桧舞台に立つものがいるので、その中から上位に食い込むものが出てくる可能性も考えておきたい。

 出走馬を見ると2勝馬は2頭、重賞経験馬は6頭だけと未知の部分が多いレースとなっている。だがこの3年は、昨年の1着馬ゴールデンハインドは5戦1勝で出ていたし、2年前のエリカヴィータは2戦1勝、3年前のクールキャットは4戦1勝で出てきてフローラSで2勝目を上げ、オークスの舞台に立っていた。

 このうち、30年ぶりの逃げ切りで勝ったゴールデンハインドはゴールドシップ産駒、3戦目で勝ったエリカヴィータはキングカメハメハ最後の世代で、クールキャットはスクリーンヒーロー産駒と、どれもがスタミナのある血を受け継いでいた。この辺から可能性のありそうなものを探ることが出来そうだ。

 まずは2戦2勝で挑むクリスマスパレードを。キタサンブラック産駒だから奥がありそうで、中山の2000米と2200米で勝っているが、好位から動く操縦性の高い動きでラストの急坂で引き離した前走の水仙賞は、高性能エンジンを思わせた。初の左回りになるが、開幕週の馬場に会う競馬の巧さで乗り切れるだろう。カイ食いに心配があるそうで何とか体を維持していることが条件になるが。

 東京の2000米を2度経験し、3戦全てが左回りというスワーヴリチャード産駒のアドマイヤベルは、この2戦は牡馬相手に接戦していた。瞬時に動き出せるタイプだが、しまいは確実でしっかり走れるので、有力馬にあげておきたい。

 トビが大きく、小回りの中山では動けなかったカニキュルはエピファネイア産駒。2走前の東京2000米で勝っているが、2馬身半差の好タイムだった。前走は軽い骨折休養明けでイレ込んでいたので、ひと叩きで巻き返すだろう。

 そして、前走東京の1800米で2番手からあっさり抜け出し、同日の共同通信杯より速いタイムで勝ったロードカナロア産駒のバロネッサを。

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