博多駅「マイング」の顔出しパネルを自宅に迎えた猛者現る 人々の顔ハメ続けて約8年、新たな居場所には仲間も

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2024年04月20日 18:00  Jタウンネット

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博多駅「マイング」の顔出しパネルを自宅に迎えた猛者現る 人々の顔ハメ続けて約8年、新たな居場所には仲間も

2024年4月、「とんでもないもの」を自宅にお迎えしてしまった猛者がXに現れた。

えっ!?(画像はらんちゃん(@urapanen_ohito)さん提供)
えっ!?(画像はらんちゃん(@urapanen_ohito)さん提供)

なんと、顔出しパネルである。い、家に......?

こちらは15日、Xユーザーの「らんちゃん」(@urapanen_ohito)さんが、

「この度、御縁があって博多駅マイングに置かれていた顔出しパネルを我が家で引き取らせていただくことになりました
マイング様、ありがとうございました!大切にいたします!」

と呟きながら投稿した1枚だ。博多駅地下のショッピングモール「マイング」から、自宅に......。

生き生きとしたポーズからうれしさの爆発を感じる「お迎え報告」は、どんな経緯でなされたものなのか。

Jタウンネット記者は19日、投稿者のらんちゃんさんに話を聞いた。

きっかけは公式発信の「募集ポスト」

らんちゃんさんは全国各地に顔出しパネルを巡っては顔を出している"顔出しパネル愛好家"。

「博多」と書かれた顔出しパネルを自宅に引き取ることになったのは、「マイング」公式Xアカウントの3月25日の投稿がきっかけだった。

マイングは長年店内に設置していたパネルの引き取り手を探していたのだ。それに、らんちゃんさんが名乗りをあげた。

らんちゃんさんは関西に住んでいるが、出身は博多。博多駅に行く度にこのパネルを見ており、数年前にはハマッたこともある。そして現在は自宅に......。

お迎えしてみた感想を改めて尋ねると、らんちゃんさんは喜びをあらわにした。

「今は博多駅を身近に感じられてなんだか嬉しい気持ちです。
パネル設置にあたり部屋の片付けしました。片付けが下手で荷物の多い人間なので、強制的断捨離ができてよかったです(笑)」
あまり穴に顔を近づけすぎると抜けなくなっちゃうらしい(画像はらんちゃん(@urapanen_ohito)さん提供)
あまり穴に顔を近づけすぎると抜けなくなっちゃうらしい(画像はらんちゃん(@urapanen_ohito)さん提供)

なお、らんちゃんさんが「顔出しパネル」を自宅にお迎えするのは、これが初めてではない。

「ある看板会社(興和サイン様)の方が『らんちゃんの顔ハメを作ろう!』とご提案くださり、制作していただいたことがあるんです。今はそちらは実家に飾っております」(らんちゃんさん)

個人所有の顔出しパネルが、2つもあるとは......。愛好家、恐るべし。

しっかりとした「お別れの企画」もしたかったけれど

ところで、マイングはなぜ顔出しパネルを「処分」ではなく「譲渡」することにしたのだろう。

Jタウンネット記者が19日、マイングを運営する博多ステーションビルに取材したところ、公式アカウントから「募集ポスト」を投稿したマイングの担当者張本人から話を聞くことができた。

3月末を持って撤去されたパネル(画像は博多エキナカ マイング公式Xアカウントより)
3月末を持って撤去されたパネル(画像は博多エキナカ マイング公式Xアカウントより)

マイングから顔出しパネルが撤去されることになったのは、館内レイアウトの一部変更などが行われる影響。それが決まってから撤去の実施までには、あまり時間がなかったという。

「この顔出しパネルは約8年間、何枚撮られたか分からないほど、たくさんの方に毎日写真を撮っていただき、皆さんにとっても慣れ親しんだものであったと思います。
本来であれば、何かもっとしっかりとしたお別れの企画もしたかったのですが、時間の関係で難しく......しかし、中の人としては、簡単に処分してしまうというのも嫌で、どうにかできないかと思い、あのような投稿をさせて頂きました」(マイング担当者)

「お客様に愛されたパネルを、何かの形で残したい」――そんな担当者の熱い思いが実り、パネルには「らんちゃんさんの家」という次の居場所が見つかった。

この結果を担当者も大いに喜んでいるようだ。

「とにかく、らんちゃんさんに喜んで頂けていて、有難い気持ちです。以前、写真を撮られたこともあるというご縁のある方の元で、長年愛されたパネルがこれからも生きていてくれるというのが、とても嬉しいです」

ちなみに、人間2人分という巨大な顔出しパネルは、普段からお世話になっていた佐川急便に配送してもらったそう。

担当者は「佐川さんも、このようなものを運んだことはあまりないかと思いますが、とても快く引き受けてくださいました。佐川さんはこうしていつも、誰かの幸せを運んでいるんだな、と有難く思いました」と感謝も述べていた。

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