キャバクラは困った老人客だらけ? 本当にいた“迷惑客”エピソード――仰天ニュース・困った高齢者トップ3

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2024年04月21日 16:01  日刊SPA!

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※写真はイメージ
大事件ばかりがニュースではない。身近で巻起こった仰天ニュースを厳選、今回は「困った高齢者」にまつわる記事に注目し反響の大きかったトップ3を発表する。第2位の記事はこちら!(集計期間は2018年1月〜2023年12月まで。初公開2019年5月3日 記事は取材時の状況) *  *  *

 日本全体が高齢化するなか、様々な業界で顧客の高齢化が進んでいるが、キャバクラこそ高齢者の迷惑客の巣窟と言っても過言ではない。

 もちろん世代を問わず困った客はいるのだが、高齢者はキャバクラ慣れしていない人も多い。今回は、筆者がキャバクラ嬢時代に実際に遭遇したトンデモ老人客のエピソードを紹介したい。

◆コロコロ指名替えをする…

 高級クラブとは違い、キャバクラでは指名替えが自由にできる店がほとんどだが、それは一応ご法度という暗黙のルールがある。指名キャストを決めずフリーで入り続ける「万年フリー客」もキャバ嬢には敬遠されがちだが、1番厄介なのは指名キャストをコロコロ変える客だ。私がその客と会ったのは、ある大衆キャバクラだった。

 年の頃は恐らく67、8歳。その客は基本フリーで入り、店内を見渡して気になるキャストがいたらとりあえず席につけさせる。そしてキャストが席についても指名せず、また次に気になるキャストを見つけては呼ぶ。もし、これが全員指名なら全然問題はなくむしろ「素敵!」となるのだが、この客はあくまでフリー。

 だが、問題はそこではない。この客はごくたまに指名を入れることがあるのだ。よほど気に入ったキャスト……というか「ヤラせろ」としか言ってこないので、その下ネタに付き合える女性だけがごくたまに場内指名をもらえる。だが、指名をもらったところで会話は続かない。なぜなら本当に「ヤラせろ」発言とセクハラしかしてこないのだ。100歩譲ってセクハラは許す。だが「ヤラせろ」という言葉。ヤツは本気で言っていたのだ。

 なぜなら、キャストにその気がないとわかった瞬間、指名を外すのである。1番酷かったのは、キャストがトイレに行っている間に指名を外したこと。当然キャストはブチ切れして、店長が「指名バックは出すから」となだめていた。だが、迷惑客はその指名料を「払わん!」と会計時に揉める始末。結局、指名料は払わせたが客は最後まで文句を言っていた。

◆自称「高級クラブ常連」の老人

 安キャバで働いていると必ず1人は来る“自称・高級クラブ常連客”。「俺は普段、銀座で飲んでるから」「こういう安キャバで指名する気ないんだよね」と、のさばるフリーの迷惑客。ではなぜキャバクラに来たのかと言いたいところだが、こういう客は大抵が枕目的だ。

「普段、高級クラブで飲んでいる俺に指名させてみろよ」とでも言いたいのだろうか。やたら、店外で会おうとしてくる。しかも昼間に! このタイプで面倒臭いのは、たまにホステス連れで飲みに来ること。それも金曜の1番忙しい時間に。営業中に中抜けさせられたホステスも迷惑だろうよ。キャバクラだろうと高級クラブだろうと「どこで飲むか」ではなく「どう飲むか」で客の品格は決まるのだ。

◆「同伴でイチャイチャしたいな」…元気すぎるじいさん

 キャバクラで働いているとセクハラやお触りはしょっちゅう。多少は目をつぶるが、たまにLINEやメールでセクハラめいたものを送ってくる客がいる。実は大概、そういうのを送ってくるのは高齢の客なのだ……。

 ある店で、接客中にやたらさわってくる客がいた。髪は金髪で若作りしているが60歳は超えているだろう。店には長く通っているらしいが毎回フリーで入り、「指名してやるから同伴しろ」というのが口癖だった。私は1度、それに乗ってみようとしたことがある。すると、同伴先で指定されたのはなぜかカラオケ。しかも「カラオケでイチャイチャしたいね(はぁと)」のメール。

 キモイ、キモすぎる。カラオケは丁重に断り、当日ヤツが寿司を食べてるところに突撃し、そのまま同伴することに成功した。

 だが後日、新人キャバ嬢のMちゃんがそいつの話を鵜呑みにしてカラオケに行った。カラオケの部屋に入った瞬間、客に押し倒されそうになったMちゃん。だがMちゃんは元・空手部。客の鼻っ柱に思い切り正拳を入れた! 客はそのまま後ろに倒れ、Mちゃんは「ジジイ、フザけんなよ!」と言い、その場を去ったという。後から聞いた話によると、客は鼻を骨折していたそうな。……合掌!

 ここまで酷いのはごく一部の客だが、実際に存在するのも事実。そしてこれは高齢者に限らずだが、水商売の女性を相手にすると、急に偉そうな態度を取る男は多い。こういった輩は歳をとった時、キャバクラで迷惑客扱いされる可能性が高いだろう。〈文/カワノアユミ〉

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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