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前回からの続き。これは数年前の話です。私はユイ。夫ナオヒコと、義母の3人暮らしです。このたび第一子を妊娠したのですが、義母が「私の女友達が開業している産婦人科で産みなさい!」と言います。しかし義母の女友達が院長をしている産婦人科までは、高速を含めて2時間かかります。どう考えてもムチャなのに、義母は「絶対にそこがいい!」と言って聞きません。とうとう私たちは、義母の強引なすすめでその産婦人科へ向かうことに。受診する前、義母の実姉であるフミエおばさんの家に立ち寄ると、事情を知ったフミエおばさんが「妊娠出産をナメているのか」と激怒したのでした。
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「ナオヒコくん。謝る相手は私じゃないでしょ、ユイさんでしょ」フミエおばさんは言ってくれます。
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「母親の言いなりになって、こんな遠い病院で出産させようとして……奥さんや子どもに何かあったらどうするつもりなの? 父親になるんだから、母親の顔色ばかりうかがっていないで、もっとしっかりしなさい!」「は、はいっ……!」
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こうしてフミエおばさんが暴走する義母を食い止め、「甥の嫁」という遠い立場の私を守ってくれました。ひとりぼっちで誰も味方がいないと思っていた私は、感動のあまり涙が出そうでした。それと同時に私と夫に、「親としてしっかりしよう、お腹の赤ちゃんを守ろう」という気持ちが芽生えはじめます。
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こうして一連の騒動は、無事幕を下ろしたのでした。
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義母は仏頂面でグチグチいうものの、私たちの決めたことに反対はしません。つかの間の平和といったところでしょうか。今はひとまず落ち着いていますが、いざ子どもが産まれたらまた昔のようにならないとも限りません。そのときは、約束通り別居をするつもりです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・よしはな 編集・塚田萌